廣澤明彦 ゼミ
16 世紀のスペイン語 ―『ラサリーリョ・デ・トルメス(第2章)』の文法注釈作成―
ゼミナールの目的・内容
このゼミでは16 世紀スペインの作者不詳の散文"Lazarillo de Tormes"第2 章を輪読し、文法の注釈を作成します。これはピカレスク小説の嚆矢とされる作品であり、当時のスペインの社会的状況にも多少の考察を加えます。底本としてVíctor García de la Concha 編、Espasa Calpe版を用います。(改行) 各受講者はあらかじめ指定されている箇所の文法注釈を準備して授業に出席します。授業では名簿順に当て、注釈の発表、質疑応答、その繰り返しで指定範囲を扱います。まとめ担当の学生はそのやりとりを全て記録し、授業終了後48
時間以内にブラックボード掲示板に投稿、情報をゼミ生全員で共有、以下繰り返しです。(改行) 『ラサリーリョ・デ・トルメス』の日本語訳は既に複数存在します。日本語訳に至るまでの過程で発生する、特に統語的、語彙的な問題点に関する注釈の作成がこのゼミの目標です。そこで一言一句にこだわり、それぞれの語がどのような役割を果たしているかを詳細に確認していきます。日本語訳も行います。