FACULTY OF FOREIGN LANGUAGES
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山田政通 ゼミ

社会言語学入門

ゼミナールの目的・内容

社会言語学(SOCIOLINGUISTICS)は、「ことば」と「社会」の関係を探る研究領域ですが、ことばが社会の中でどんな役割を果たしているか、人がことばをどう使い日常生活を送っているか、という問題を考える分野です。ことばを社会コンテクスト(SOCIAL CONTEXT)の中で観察するのが、基本です。具体的には、地域方言・社会方言、黒人英語、女性語、若者ことば、丁寧表現、異文化接触、二言語併用、公用語問題、差別語などを扱う予定です。英語の例が中心ですが、私たちが日常使っている日本語の例も多く取り上げます。
(目的)
社会言語学は言語学の一分野で、近年注目されている「語用論」や「認知言語学」とも関係が深く、さらに言語学を超えて「異文化コミュニケーション」、「文化人類学」、「社会学」などとも共通する部分が多くあります。いろいろな分野にまたがる学際的な視点が要求されますので、このゼミを通して、ことばについての幅広い視野を身に付けることが最大の目的です。さらに、発表を通じて、調査能力とプレゼン能力を付けることも重視します。

学生によるゼミナール紹介

3年ゼミは、「社会言語学」をテーマに学んでいます。社会言語学と聞いてもピンとこないかもしれませんが、日常生活の視点から、社会での言葉の役割について考えます。具体的には、地域方言、黒人英語、男女の言葉使いの違い、異文化接触、バイリンガルなどです。意外と自分たちの日常の言葉使いとも関わることが分かり、新発見の連続です。山田先生の英米での体験談も参考になります。
3年ゼミ代表:鈴木基継さん (神奈川県立鶴見高校出身)
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4年ゼミでは、「男・女のコミュニケ-ションの違い」を異文化コミュニケーションの視点から学んでいます。専門的な内容の英文を読むのは大変ですが、その分やりがいもあります。英語圏の状況を描いた本ですが、「女性は言葉を通じて仲良くなり、男は行動を通じて友達を作る」などは、つい納得!卒業後の実社会でも役立ちそうな情報がいっぱいです。また、山田先生の実体験に基づいたコメントも具体的で面白いです。4年ゼミ代表:道上 陽美貴さん(神奈川県立藤沢西高校 出身)

担当教員からのひとこと

アットホームな雰囲気の中にも、真剣さがある、そんな『ゼミらしいゼミ』を目指しています!
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