外国語学部NEWS
第5回「外国語学部読書会」が開かれました
2025.04.07(月)
NEWS
第5回「外国語学部読書会」留学生とミャンマー文学を読みました
2025年3月28日にミャンマー中部で発生した地震に

2025年3月28日にミャンマー中部で発生した地震による犠牲者の方々に深く哀悼の意を表します。また、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
外国語学部には、現在2名のミャンマーからの留学生が在籍しています。留学生が参加した読書会の記録をお届けするとともに、これからも留学生の困難に寄り添っていきたいと考えています。
留学生とミャンマー文学を読もう!
12月19日(木)、17時40分から19時まで八王子国際キャンパス八王子図書館アクティブラーニングスペースにて、第5回「外国語学部読書会(企画:外国語学部・阿部沙織准教授、長縄祐弥准教授)」が開かれました。
今回は、コメンテーターにミャンマーからの留学生、国際日本語学科1年ピェー・ピョー・ス・サンさんを迎え、ミャンマー現代の短編2作品を読み解きました。
同じくミャンマーから留学した国際日本語学科3年セイン・テイン・ニュンさん、工学部デザイン学科1年のメイ・ミョ・ゾーさんも読書会に駆けつけ、作品の解釈をもとに現代のミャンマーの生活や若者の興味について参加者と語り合い、大いに盛り上がりました。
今回は、コメンテーターにミャンマーからの留学生、国際日本語学科1年ピェー・ピョー・ス・サンさんを迎え、ミャンマー現代の短編2作品を読み解きました。
同じくミャンマーから留学した国際日本語学科3年セイン・テイン・ニュンさん、工学部デザイン学科1年のメイ・ミョ・ゾーさんも読書会に駆けつけ、作品の解釈をもとに現代のミャンマーの生活や若者の興味について参加者と語り合い、大いに盛り上がりました。

ス・サンさんのミャンマー語の朗読

司会者よりミャンマーについて概説
両作ともに女性作家の作品で、商売や学問に前向きに取り組む女性が主人公として描かれています。一方で、作品の収録されている短編集にはミャンマー社会の男女の不均衡性も大きなテーマとしてくりかえし描かれていて、このような女性像は普遍的なものなのか、現在のミャンマーにおいて女性の地位はどのようなものなのか、留学生に質問しながら討論を進めました。今回参加の留学生が全員女性だったことが証明するように、現代ではミャンマー女性の地位にも、これら作品が書かれたころよりは改善があるとのことでした。
そもそも、ミャンマーに対して日本においては情報もそれほど多くなく、読書会に参加した日本ローカルの学生からはミャンマーに対するイメージがあまりない……との声も聞かれました。読書会では冒頭、司会者の阿部沙織准教授からミャンマーの基本的なデータや近現代史について簡単な説明があり、またス・サンさんによるミャンマー語での朗読もあり、ミャンマーを知る貴重な機会にもなりました。
総合討論では、ス・サンさんを含む3人のミャンマー人留学生から、現代の若者は日本の若者と同じように韓国ドラマなどに夢中であること、ミャンマーでも日本のアニメは大変な人気があること、ミャンマーの食文化などについても教えてもらいました。
現地の文学を読むことで、そこに暮らす人々の思いや生活の息遣いを高い解像度で理解することができます。普段私たちが生活する地域の文化・社会との違い、この世界の多様性を知ることのできる「外国語学部読書会」に、新年度以降もぜひみなさんご参加ください!
(文責:阿部)
【参加者の感想(一部抜粋)】
・ミャンマーについて全く知らなかったため興味深かったです。
・日本との違いや意外と同じところが知れて楽しかったです。
・自分の国のことを言うのは緊張したのですが、楽しかったです。これからもたくさんの経験を重ねたいと思います。(留学生より)
・ミャンマーの事に興味持ってくれてありがとうございます。(留学生より)

今回も、八王子図書館のご協力によりミャンマー関連書コーナーが開設されました!