FACULTY OF FOREIGN LANGUAGES
外国語学部NEWS

第4回「外国語学部読書会」が開かれました

2024.12.18(水)
NEWS  
第4回 外国語学部読書会、「アッシャー家の崩壊」を読みました。ハロウィンにホラー小説はいかが  奇しくもハロウィンに重なった10月31日(木)、17時40分から19時まで

第4回 外国語学部読書会、「アッシャー家の崩壊」を読みました。

ハロウィンにホラー小説はいかが
 
奇しくもハロウィンに重なった10月31日(木)、17時40分から19時まで八王子国際キャンパス八王子図書館アクティブラーニングスペースにて、第4回「外国語学部読書会(企画:外国語学部・阿部沙織准教授、長縄祐弥准教授)」が開かれました。
今回は、英米語学科の大野英樹准教授をコメンテーターに迎え、ホラーやミステリーの開祖であるアメリカの作家、エドガー・アラン・ポーの「アッシャー家の崩壊」を読み解きました。
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ハロウィンにちなみ教員も少し仮装
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大野先生の白熱講義に聞き入る学生たち

大野先生が学生時代に愛読していたエドガー・アラン・ポーについて、19世紀はじめに探偵小説を世界で最初に書いた作家であるという文学史的背景から語り起こし、ゴシック・ホラー小説の開拓者でもあり、現代の文化に大きな影響を与えていることが紹介されました。
「アッシャー家の崩壊」はホラー小説ですが、一人称視点、おばけ屋敷のような館の描写、光と闇の対比、音響効果などの使用で読者の恐怖を増幅させるような仕組みがふんだんに盛り込まれていると大野先生から解説がありました。
いま私たちが当たり前のように楽しむドラマや映画、漫画などの元となる表現様式がポーによって「発明」されたということに、若い学生たちは大いに学ぶところがあったようで、ポーの他の作品を読んでみたい!という意見が多く聞かれました。
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盛り上がった朗読大会
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英米語学科の本橋朋子教授も朗読を披露
 詩人でもあったポーの壮麗な文体の妙を味わうべく、後半は朗読大会。小グループに分かれ、日本語訳(「青空文庫」所収、佐々木直次郎訳)の朗読を競い合いました。一番恐怖の盛り上がる場面を落ち着いたトーンで感情を込めて読み上げたミャンマーからの留学生、ピェー・ピョー・ス・サンさん(国際日本語学科1年)が大野先生の審査を経て一位になりました。
 
【参加者の感想(一部抜粋)】
・「黒猫」は授業で扱ったことがあったので前から内容は把握していましたが、ポーの作風が2つあることや今回扱った本は知らなかったので、ぜひ読んでみようと思いました。
・みなさん朗読が上手でした。
・エドガー・アラン・ポーはじめ、たくさんの推理小説に興味を持ちました。読んでみようと思います!
・偶然座っていて、飛入りで参加させていただきました。自分の専門外だったので、初心者として楽しませていただきました。(参加教員感想)
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今回も読書会にあわせて図書館入り口にポー特集コーナーが登場!