FACULTY OF FOREIGN LANGUAGES
外国語学部NEWS

¡Viva América Latina! ラテンアメリカ留学・在住卒業生の体験談②

2024.10.10(木)
スペイン語学科  
スペイン語学科の卒業生で海外で活躍されている方は大勢います。 第2回目の今回は1991年に卒業され、メキシコ在住、株式会社メキシコ観光で働く千賀 (せんが)尚友さんです。
スペイン語学科の卒業生で海外で活躍されている方は大勢います。
第2回目の今回は1991年に卒業され、メキシコ在住、株式会社メキシコ観光で働く千賀 (せんが)尚友さんです。
■スペイン語学科を選んだ理由
私は拓大一高から推薦入学で入学、クラスはA、B、2クラスで約80名、卒業時に40名になる学科でした。

高校生の時、私は二輪車に興味がありました。当時、本田技研工業が中南米に進出するという記事を新聞で見つけ、英語以外の他の言語を学んでみたいという思いもあり、スペイン語を選択しました。高校でスペイン語を学べる学校が少なかった時代です。
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サッカー観戦をする千賀さん
■留学先での経験
私は大学4年生で留学制度を利用し、10ヶ月スペインに留学しました。そのため卒業が1年遅れました。卒業の年には、皆が卒業旅行で海外に行く時に私は2ヶ月ほどメキシコに行きました。
スペイン留学の際、途中から学校よりも夜のバルでスペイン語を話す方が楽しくなってしまい、飲めないのに外に出ては会話をする方に専念しました。この留学中にプラサマジョールの近くのホテルで、拓大を卒業された大先輩の方々(訪問団)と会い、話ができたという稀な経験もしました。
 
■現地での仕事
大学卒業当初はスペイン語を活かせる仕事に出会えませんでした。カナリア諸島のグランカナリアにある総領事館にも相談しましたが、仕事はありませんでした。日本に戻ってきてから公務員試験に挑戦してみました。その後、当時のメキシコ観光東京事務所に入社しました。メキシコ観光は、その年初めて10人の社員を採用するほど、大きく旅行関係が動いていた時期でした。その年の11月にはメキシコに送られ、翌年の3月にカンクン事務所で2年弱働いた後(後半は支店長)、メキシコ観光を退職しました。その後、ビアヘス東洋(同業の旅行会社)、ヤマハ発動機、ビアヘス東洋に再就職し、BAJAJ(インドのバイク会社)、そして今のメキシコ観光にいる次第です。
 
今では拓大メキシコ現地主事(本学から留学している学生を現地でお世話する方)を通して、拓大から留学に来る留学生との交流の場を設けています。初年度はバスを仕立ててテオティワカン観光に行き、バス車内では留学生とOG/OBが隣同士になって、話ができるように計画しました。2014年ごろだったと思います。しかし、留学生の滞在期間が短くなったり、人数が減ったり、コロナが起きてしまったりで開催できなかった年もありました。
 
私が今いる職場で、留学生の方に職場体験をしていただきました。内容は2時間から半日ほど事務所の電話番をして、見えない相手とスペイン語を使って電話で対応するというものです。また、インドから来たオペレーターとの会議にも一緒に参加してレジュメを作って頂いたこともありました。何事も実体験することで得られるものがあることに気づいていただけたのではないかと思っております。
 
■後輩へのメッセージ
スペイン語(もう中南米語やメキシコ語という言葉が生まれても良いと思うくらい)人口は着実に増えております。AIもありますが最終的に判断するのは人間です。判断に必要なのは経験値だと考えています。AIのキャッチアップのスピードは間違いなく人間よりも早いかもしれませんが、最終的には人間と人間の会話に勝るものは無いと思っております。語学はそれをサポートするツールだと思っています。
拓大の校歌には海外雄飛の想いを感じさせる歌詞があります。その歌詞を叶えるための大学生活を送っていただければと思います。