卒業生インタビュー(高等学校教員)前編

高校生にも楽しんでもらえるように教えられるようになりたい

宮下寛未さん　拓殖大学第一高等学校(スペイン語教師)　勤務
2024年3月外国語学部スペイン語学科卒業
インタビュアー：中川和乃花さん（英米語学科4年）
今回は、この4月から拓殖大学第一高等学校でスペイン語を教え始めた卒業生、宮下寛未（ひろみ）先生に話を聞いた。宮下先生は、高校でスペイン語の授業を取り、卒業後スペインへ１年間留学。その後３年間社会人として働き、24歳の時に拓殖大学スペイン語学科に入学し在学中にスペイン語教員の資格を取った。一般企業で働いていたが、スペイン語学科長濵松法子教授の推薦で、高校でスペイン語を教えることになった。（英米語学科4年　中川和乃花）
 
スペイン語を学ぼうと思ったきっかけを教えてください
母校（高校）の第二言語のスペイン語が面白そう、楽しそうと思い授業を取りました。スペイン語経験はゼロでした。英語のテストも点数が取れなかったので、新しい言語を学んだら私が一番になれるかも、と思ったんです（笑）
人数は何人くらい？
私を含めて４人で、すごく少人数でしたね。
 
大学時代にスペイン語を学ぶうえで頑張ったこと、大変だったことを教えてください
資格は何か取りたいなと思っていました。英語のTOEICのようなDELEというスペイン語検定があり、B1は必ず取ってB2にも挑戦したいなと思っていました。（記者注：B1やB2は外国語学習のレベルで、A1からC2まで6段階あり、B2は上から３番目。TOEICでいうとB2は750～800くらい）
そのために授業をたくさん取り、さらに教職も取っていたので、必修科目が多く大変でした。
B1とスペイン語検定４級は取れましたがB2は日程が合わず受けられませんでした。
在学中にはメキシコや第二外国語で学んでいた韓国にそれぞれ１か月程度留学に行きました。
 
拓殖大学第一高校でスペイン語を第二言語として学んでいる人はどれぐらいいますか
１年生が４人、2年生が3人、3年生２人です。同好会のような課外活動もしています。今人数は2人で1年生1人と2年生１人です。週2回活動していて今はピニャータという「くす玉」を文化際に向けて作っています。
＊記者注ピニャータ：メキシコのお祝い事によく使われる。日本のくす玉のようなものでキャンディやお菓子を入れ上から吊るしてたたいて割るゲーム
 
授業でも、スペインの文化について学びますか？
そうですね。高校生なのでスペイン語圏の文化に触れてもらうことが最優先と思い、スペイン語の映画や「となりのトトロ」のスペイン語字幕版を見せました。
スペイン語は中南米の国々の共通語ということや、民族舞踊のフラメンコ、文化としてのサッカーなどにも触れています。スペイン語は発音が比較的簡単なので、授業ではとにかく口を動かして意見を出し合ったり、話す機会を増やすようにしています。
 
私生活でもスペイン語教師としてでもこれからの目標を教えてください
すごく悩みますね（笑）今を楽しむこと。それに尽きます。過去の自分がいて今の自分がいるなっていうのを最近すごく実感しています。
今スペイン語教師として働かせてもらっているということを楽しみ、高校生にも楽しんでもらえるように教えられるようになりたいですね。
自分の知識を増やしたり視野を広げるために海外旅行に行きたいと思います。日本とは違う情熱みたいなものが海外にはあります。そういうのに触れると「あぁ、自分も頑張らないとな」と思えますね。
 
今日はどうもありがとうございました。
 
 
 
 
 
以下、拓大一高の生徒さんのインタビューです。
 
【１年生】
Q1,なぜスペイン語を学ぼうと思ったのか
・好きな漫画がスペイン語だった(Iさん)
・スペイン語を話す国が多く将来役に立ちそう(Kさん)
・国の擬人化アニメを見たときにスペインが面白くて好きだった、将来海外で働きたいから(Iさん)
・機会がないと学ぶことがないと思ったから、ヨーロッパの文化が好き(Sさん)
 
【２年生】
Q１, スペイン文化の魅力は何ですか？
・何千年の歴史の中でのいろいろな国との関わりに興味を持ったから(Kさん)
・食文化、家でよくタコスを食べる　タパス(お酒のおつまみ)をいつか食べてみたい(Yさん)
・流行の曲がスペイン語が多い(Mさん)
 
Q２,スペイン語を学ぶ上でのおすすめの勉強方法は？
・耳から入る、洋楽とスペイン語カバーを聴き比べる
・スペイン語はアルファベット読みなので音で覚える