FACULTY OF FOREIGN LANGUAGES
外国語学部NEWS

【郷澤ゼミ】メキシコの伝統的遊び「ピニャータ割り」を実施しました

2024.07.11(木)
スペイン語学科  
7月3日(水)に、スペイン語学科郷澤ゼミナール(通称メソゼミ)に所属する3年生と4年生が参加し、メキシコの伝統的遊び「ピニャータ割り」を実施しました。
7月3日(水)に、スペイン語学科郷澤ゼミナール(通称メソゼミ)に所属する3年生と4年生が参加し、メキシコの伝統的遊び「ピニャータ割り」を実施しました。
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本ゼミは、メキシコを中心にかつて繁栄した古代メソアメリカ文明について学ぶだけでなく、メキシコの伝統文化も体験できる場として、昨年2023年からスタートしました。昨年度の活動としては、秋に「死者の日」の祭壇を飾り、冬には伝統菓子アレグリーアスを作りましたが(過去の記事を参照)、今年度はさらにイベントを増やし、今回がイベント第3弾となります。
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第1回ピニャータコンテスト優勝作品:「馬」
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第1回ピニャータコンテスト優勝作品:「トーマス」
ピニャータ(piñata)とは、メキシコでクリスマスや誕生日に割られるくす玉のことです。「くす玉」といっても形はさまざまです。中は空洞になっていて、お菓子やフルーツが詰まっています。横に張ったロープに吊るされたピニャータを棒でたたき割る子供の遊びですが、後半には大人も参加します。割れて飛び出たお菓子に、子供よりも大人たちが興奮して飛びかかって奪いあう光景がメキシコ全土でよく見られます。
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ピニャータの起源は中国にあるそうですが、アステカ王国にすでに似たような行事があったという説もあります。中国からヨーロッパ、スペインへと伝えられた後、スペインの植民地メキシコにまで広まりました。メキシコではカトリックの行事として長年行われていましたが、近年では宗教色は薄れ、独自の進化を遂げた最もメキシコ的な楽しいイベントのひとつとして世界的に有名になりました。
 
■ピニャータ作り
ピニャータには風船と新聞紙、厚紙で作る伝統的な星型と、段ボール紙を貼り合わせて作るドラム型、そしてこれらを組み合わせた人型や動物型もあります。ピニャータ作りは個性が出るもので、ゼミ生たちはゲームやアニメのキャラクターから、馬、タコス、戦車などの変わったものまで、ときにはワイワイ、そしてときには黙々と制作に励みました。
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■ピニャータコンテスト
ピニャータ割り当日、どの作品が一番個性的で良く出来ているかゼミ生どうしで人気投票をしました。投票の結果、「馬」と「トーマス」が同点優勝、賞品を分け合いました。
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■ピニャータ割り
本場メキシコのピニャータ割りは、周りの人たちの「ダレ、ダレ、ダーレ(Dale, dale, daaale…)」というかけ声で始まります。遊び歌の一種で、唄い終わるまでに割れなければ次の人に順番が回ります。最初は目隠しをして「スイカ割り」の要領で叩きますが、なかなか当たらず。一巡してから目隠しを外して叩くのですが、ロープの端を持った人が操作してピニャータを上下に動かすため、意外に難しいのです。最後は日頃の授業の課題やバイトでのうっぷんを晴らすかのように竹棒で叩きまくり、ようやく割れました。しかしみんな行儀がいいようで、お菓子に飛びかかる人はひとりもいませんでした。床に散らばった中身をテーブルに集めたあと、仲良く山分けしていました。
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初めての試みだったのでいろいろと不安もありましたが、ふたを開けてみればピニャータ作りもピニャータ割りも存分に楽しんでくれたようです。
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最後に、資材提供や場所選びに快くご協力くださった八王子国際キャンパス総務課の皆様に心より感謝申し上げます。(担当教員:郷澤圭介)