FACULTY OF FOREIGN LANGUAGES
外国語学部NEWS

【連載】Amor Español~教員対談企画②~

2024.02.15(木)
スペイン語学科  
理事長とスペイン語学科若手教員による「超世代(約40年差)」対談が行われました
大学、特に拓大のスペイン語学科で学ぶ魅力について、360度の角度から、スペイン語学科教員と関係者が語り合います。

理事長とスペイン語学科若手教員による「超世代(約40年差)」対談が行われました。

スペイン北西部の古都オビエドに10年間滞在し、柔道教師として働くと同時にオビエド大学を卒業した経験を持つ岡戸巧理事長と、バルセロナに留学していたスペイン語学科若手教員の池田朋洋助教による、「超世代対談」が行われました。今も昔も変わらぬスペインの魅力、海外に飛び出して得られるもの、そして拓殖大学の強みについて存分に語っていただきました。(文責:池田朋洋)
 
■ヨーロッパ一の明るさと温かさ
池田助教:岡戸理事長はスペイン北部のオビエドで10年間柔道教師をしていらっしゃったとお聞きしました。とても稀有な経歴だと思いますが、一体どのような経緯でスペインに行くことになったのでしょうか?
 
岡戸理事長:拓大4年生の時にヨーロッパ全土を旅行して、色々な経験をしました。卒業後は海外で働きたいと思っていたのですが、行き先を決める際、その旅行で感じたスペイン人の明るさや温かさに惹かれ、スペイン行きを決めました。
 
池田助教:確かにスペイン人は明るくて温かいですよね。僕も留学して「こんな人たちがいるのか」と思いました。
 
■スペインならではの「アミーゴ(友達)文化」
岡戸理事長:とにかくオープンで皆アミーゴ(友達)の世界。あれは他のヨーロッパにはありませんね。私はスペイン語を全く知らない状況から滞在がスタートしましたが、柔道を教えている子どもたちからスペイン語を学びました。とにかく親切で、こちらが少しでもスペイン語を間違えると、いつも指摘して教えてくれるんですね。そうしているうちに自然とスペイン語が身につきました。
 
池田助教:確かにスペイン人はこちらがスペイン語を話すこと、話そうとすることにとてもポジティブな反応をしてくれますよね。ちょっとでも話すとすごく喜んでくれますし、間違えてもすぐ教えてくれます。留学する学生たちのスペイン語力の向上に、こうしたスペインの人びとの性格は一役買っているかもしれません。
 
岡戸理事長:それはあるでしょうね。心が通じる人たちという感じがします。しかも帰国してからもつながりが続くんです。私が居たのはもう36年も前ですが、今年のクリスマスにも友人からお菓子が届きました。毎年です。本当にすごいと思います。
 
池田助教:それはすごいですね!私は15年ほど前に留学しましたが、やっぱり今でも付き合いは続いていますし、日本で災害や何かあると心配してすぐに連絡してきてくれます。
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■コロナ禍後、ワーホリ参加者続出
池田助教:学生たちにも留学や就職を通して是非スペインの人びととつながりを持ってほしいですね。今年度の卒業生たちはコロナ禍で留学の機会が限られたためか、例年になくワーキングホリデーでスペインに行く学生が多いようです。
 
岡戸理事長:それは良いですね。1年もいればスペイン語力は飛躍的に上昇するでしょう。それを帰国してから活かしてほしいですね。何も語学だけに限った話ではありません。海外に出ることで現地の文化や人を知ること、これはその後の人生で生きていくうえで非常に重要な「知恵」をもたらしてくれると思います。日本社会に限らず、様々な人がいることを知ってほしいですね。
 
■外国語学部ならではの「異文化橋渡し」人材の育成
池田助教:まさしく留学することや外国語学部で学ぶことの意義は、語学だけではないところにあると思います。グローバル化した現代社会においては、国内外問わず様々なバックグラウンドを持つ人びととの橋渡しが出来る人材がすべての業界で求められています。
 
岡戸理事長:拓殖大学は創立以来124年、国際大学としてそうした人材の輩出を目指してきました。その伝統は数多くの卒業生を通して体現されていると思います。役員になってからというもの、世界中に数多くある学友会支部を訪れましたが、どこでも大変な歓迎を受けました。同じ拓殖大学を卒業したものとして、グローバルな社会における同窓の絆は大変力強いものがあります。こうしたネットワークがあるのも拓大の良さだと思います。学生には是非拓大の強みを活かして社会に羽ばたいてもらいたいです。
 
池田助教:スペイン語学科の学生に、理事長直伝の拓大でスペイン語を学ぶメリットを伝えておきます。今日はお忙しいところありがとうございました。