FACULTY OF FOREIGN LANGUAGES
外国語学部NEWS

【連載】Amor Español~教員対談企画①~

2024.02.06(火)
スペイン語学科  
Vivaスペイン語学科! ―拓大スペイン語学科が「おいしい」理由 スペイン語には「花」と「夢」と「?」がある
大学、特に拓大のスペイン語学科で学ぶ魅力について、360度の角度から、スペイン語学科教員と関係者が語り合います。

Vivaスペイン語学科! ―拓大スペイン語学科が「おいしい」理由 スペイン語には「花」と「夢」と「?」がある
 
外国語学部学部長の塩崎智教授が「ミスター・ドン・キホーテ」ことスペイン語学科の廣澤明彦教授と、拓大外国語学部でスペイン語を学ぶ「美味しさ」(メリット)について語ります。塩崎教授は、実は現役大学受験では第一希望はスペイン語学科だったとか・・・
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■スペイン語は世界言語
塩崎学部:大学受験のとき、外国語を使って商社で働きたいと思いました。スペイン語なら話せる人も少ないし、英語とちがって、大学から、皆いっせいにスタートというのが魅力でした。

廣澤教授:スペイン語を公用語としている国は19か国と1地域ありました。10代の私はスペイン語で色々と国々をめぐることが出来るなんて、考えただけでもワクワクしました。拓殖大学を選んだ理由は、当時も長期留学制度が充実しており、休学せずに卒業できたことです。地方出身なので、都心の文京キャンパスよりも八王子のキャンパスに親しみを感じました。
■スペイン語の発音は簡単? 文法は英語よりも複雑でも面白い?
塩崎学部長:自分は結局、古代ギリシア史を専攻し、ギリシア語を学ぶことになりました。英語よりも文法が複雑で名詞に男性・女性・中性の変化があり、形容詞もそれに従って格変化します。面倒くさそうですが、なぜこの名詞が男性名詞なのかな、とか考えると面白かったです。発音もフランス語や英語ほど難しくありませんでした。

廣澤教授:スペイン語の発音も日本語話者にはとっつきやすいです。中性名詞と格変化はないですね。文字もギリシア語はαβγ(アルファ、ベータ、ガンマ)ですが、スペイン語は見慣れた26文字のアルファベット+Ñ ñ(エニェ)の27文字です。ヨーロッパの言語ではハードル低い方だと思います。
 
塩崎学部長:文法は、頭で理解するというよりも、生活の中で理解するという感じですね。大学4年生の時、1年間ギリシアに留学していてつくづく思いました。使っているうちに、音のフィーリングで名詞や形容詞の変化がスムーズに出てくるようになりました。
 
廣澤教授:私は入学してからは先生方の影響で文法に夢中になりましたね。日本で出来ることを出来るだけやって、拓大の制度を使って2年時にスペインのサラマンカ大学への長期留学を実現しました。

■拓大スペイン語学科ならスペイン語圏長期留学の可能性大
塩崎学部長:文法フェチだったんですね(笑)。外国語を専攻するなら、最低半年は留学したいところです。拓大スペイン語学科は、スペインとメキシコへの半年、1年留学制度があるのでいいですね。留学先の授業料を大学が100か80%出してくれるんでしょう? 自分は全部自費でした。
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廣澤教授:留学にお金も単位もくれる大学なんて当時はなかったですよ。大学の補助金は出ませんが、1か月の短期研修もあります。1か月でも、それなりの効果はあります。帰国してからの大学の授業の取り組み方が違学生もいます。
 
塩崎学部長:拓大の場合、スペイン語圏留学の希望者は、ほぼスペイン語学科の学生だけですよね。つまり、スペイン語学科入学→スペイン、メキシコ半年留学の可能性が高いわけで。英語圏は他の学部にも希望者がたくさんいますから、留学をめぐる競争はキビシイです。
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■仕事でも「いつかは」使えるスペイン語
塩崎学部長:結局、ギリシア語は就職には全く役に立たなかった、と親にからかわれましたが、スペイン語はブラジル以外の中南米でも通じますから、仕事で使おうと思えば使えますよね。

廣澤教授:コロナ禍前にはメキシコで就職する学生も結構いましたよ。スペインでワインやオリーブオイルの日本への輸出をしている卒業生もいます。拓大スペイン語学科には夢がありましたね。
■地中海民族ならではの、明るい、ポジティブ人生
塩崎学部長:ギリシアやスペインの人って明るいのも魅力。スペインもそうだけど、中南米の人の明るさと楽天的な雰囲気は、人生は楽しくなければ意味がない!くらいのインパクトがありますね。日本に窮屈さを感じたら、スペイン語の世界に入ってみることを勧めます。スペイン語はラテン語系だから、イタリア語やフランス語にも近く応用が利きますね。
 
廣澤教授:学生も留学すると楽しみ過ぎて困るくらいです(笑)。USAでも中南米からの移民が激増して、スペイン語を話す人がどんどん増えています。場所によってはスペイン語しか聞こえてこないエリアもあるとか。
 
塩崎学部長:NYなら地下鉄の中でもスペイン語聞こえてきますよ。スペイン語には「花=明るさ」と「夢=2大陸にまたがる世界言語」、そして中南米だけでなく「北米」もスペイン語圏になるかも?という「ボーダーレスの可能性」があることが分かりました。廣澤先生、ムーチャス・グラシアス!
 
廣澤教授:塩崎先生、デ・ナーダ(どういたしまして)です。