外国語学部NEWS
【郷澤ゼミ】メキシコ伝統菓子「アレグリーアス」を斬新なレシピで作りました
2024.02.03(土)
スペイン語学科
1月18日(木)に、外国語学部スペイン語学科、郷澤ゼミナール(メソアメリカ)に所属する3年生全員が参加し、メキシコの伝統菓子「アレグリーアス(alegrías)」作りにチャレンジし
1月18日(木)に、外国語学部スペイン語学科、郷澤ゼミナール(メソアメリカ)に所属する3年生全員が参加し、メキシコの伝統菓子「アレグリーアス(alegrías)」作りにチャレンジしました。
アレグリーアスとは、アマラント(amaranto、日本語ではアマランサス)という小粒の穀物を固めて作られる、スペイン征服以前から食べられているお菓子です。アマラントは栄養価が高く、世界保健機構が「未来の食物」と評価しているメキシコ原産のスーパーフードです。近年日本でも注目されています。私はこのお菓子が好きで、メキシコ在住のときはいつも食べていましたが、お土産で学生に配ったら意外にも不評でした。最近では材料費をケチるメキシコの業者が多いため、味が薄くモソモソした食感だからのようです。そこで、「このゼミオリジナルのレシピをみんなで考えてメキシコに逆輸入しよう」と提案したのです。
学生たちが考案したレシピは3つ。
1.ピーナッツバターとドライフルーツ&チョコチップ
2.あんこ入りマシュマロトッピング
3.チリチーズサラミ
1は間違いなく美味しそう、2はメキシコ人には思いつかない斬新な試み、そして3は奇をてらったものでしたが、全体責任で、みんなで作ってみんなで食べることにしました。基本の材料はアマラント、クルミ、カボチャの種、レーズン、ハチミツ、レモン汁、そしてピロンシージョ(piloncillo)という円錐形の黒砂糖の塊です。メキシコのお菓子にはこれが欠かせません。
特別講師としてお菓子作りが得意なメキシコ人の私の妻を招き、調理スタート。
まずはピロンシージョをハンマーでたたき割ることから始まります。みんなで叩いてみるものの、石のように固くなかなか割れませんでしたが、怪力の学生のおかげで難なく砕き終えることができました。その後、写真のようにアマラント、クルミ、カボチャの種をそれぞれフライパンで煎り、具材を細かくカットします。次に、砕いたピロンシージョにハチミツ、レモン汁を加え鍋で溶かし、続けて10分煮詰めます。これも大変な作業です。
十分煮詰まったら、煎った具材にピロンシージョをかけ、一生懸命混ぜます。すばやく混ぜないとすぐ固まってしまうのでこれもキツい仕事です。最後に混ぜたものを型にスプーンで押し込み、レシピに合わせた材料を加えて完成です。余った残りはケーキ型に詰め込みました。
本来は冷蔵庫で2時間以上冷やしてから召し上がるのですが、時間がなかったのと、高尾の冷気パワーを信じて10分後にみんなで実食しました(チリチーズが崩壊したのはご愛嬌)。叩く、切る、煎る、混ぜる、詰めるという大変な作業でしたが、全員で分担してチームワークを発揮、笑い声が調理場に響く楽しいイベントとなりました。
以下は、学生たちの実食後のコメントです。
1.ピーナッツバターとドライフルーツ&チョコチップ
他の2つに比べて、絶対に美味しいだろうという想定で作った。アレグリーアスのそもそもの味からはそこまで離れなかったが、甘さは増して美味しかった。(Aさん)
・私の中で1番間違いなく美味しいと思っていたフレーバーでした。何故かと言うと私自身ピーナッツバターがとても大好きだからです。型から取り出した時の形もとても綺麗で、このフレーバー大成功じゃない!?となりました。実際食べてみて思ったのは、思ったよりピーナッツバターの味がしないな、という感想でした。ピロンシージョ自体の甘さにピーナッツバターの甘さが勝てなかったのかなと思いました。ドライフルーツはとてもいいアクセントで、食感と味がちゃんと個として目立っていて、メキシコのアレグリーアスに入ってるだけあるなあ、となりました。(Bさん)
・自分はこのアレグリーアスで初めてピーナッツバターを食べました。味としては、ピーナッツバターがとても甘いので、ドライフルーツとチョコチップの甘さはあまり感じられませんでした。しかし、ドライフルーツとチョコチップは食感としてはとても良く、堅いものの中でたまに柔らかいものが感じられて楽しかったです。食材的に甘いものしかなかったので、食べているうちに味がどんどんくどいなと感じました。(Cさん)
・ピーナッツバターがアマラントによく絡んでいて甘くてとても食べやすかったです。具材も合っていて美味しいかったです。(Dさん)
・今回のラインナップで、1番出来を期待していました。ピーナッツバターはピーナッツなしの物を使用し、ピーナッツバターをアマラントでサンドする様に作ったため、見た目も綺麗に出来ました。ピーナッツバターとアマラントとの相性はとても良かったのですがもう少しアクセントがあるものが入っていたら面白い味になったかなと思いました。(Eさん)
2.あんこ入りマシュマロトッピング
・メキシコのお菓子に対して和の餡子を混ぜるということで、味にはあまり期待していなかった。食べてみるととても相性が良く、想像以上の出来だった。(Aさん)
・メキシコと日本のコラボレーション!あんこもマシュマロも個人的にとても好きなのですが、あまりにも異色すぎてアレグリーアスとしてちゃんと美味しくなるのか不安でした。しかし、意外なことに凄い美味しかったです。個人的に1番好きなフレーバーでした。見た目は少しブサイクでしたが、味は輝いてました。あんこの甘さとピロンシージョの甘さが喧嘩しないで、丁度いい甘さを演出していました。マシュマロは正直あってもなくてもどちらでもいいかなと、思いましたが、ピロンシージョ(甘い)+あんこ(甘い)+マシュマロ(甘い)は甘党には堪らなかったです。甘いは正義。食感もアレグリーアスの硬い部分と、あんこのくにゅっとした食感がヘンテコで面白かったです。(Bさん)
・自分の中では3つの中でこの味が1番好きでした。あんこを入れすぎないことにより、甘すぎない味になっており、白いマシュマロを間に挟むのではなく、上にトッピングすることにより、見た目も可愛くでき、味と食感のアクセントとしてもすごく効いていたと思います。(Cさん)
・ピーナッツバターと同じくよく絡んでいました。あんこが甘く、しっとりしていて美味しかったです。(Dさん)
・あんこは意外にもアマラントとの相性が良かったですが、黒糖が入っているのでとても甘かったです。マシュマロはアマラントの上にくっつく形になりました。少しマシュマロを溶かしてからアマラントとサンドイッチするようにして固めたら硬い部分と柔らかい部分がサンドになり、面白い食感が生まれたかなと思いました。(Eさん)
3.チリチーズサラミ
・これは遊び感覚で入れたもので、食べ切れるか不安であったが、前述の2つよりも美味しかった。唯一の失敗は、わたしがチリパウダーをかけ過ぎてしまい、口が痺れるほど辛くなってしまったことだ。(Aさん)
・構想段階から1番不安なフレーバーでした。元々甘いアレグリーアスを辛くしたら辛さがより際立って、私には食べる事が出来ない代物ができると思っていました。実際、1口目はチリが辛すぎるし、チーズとサラミは別々で食べた方が美味しいだろうと思いました。けれど、食べていくうちにヤミツキになりました。意外な事に中毒性が高かったです。甘いアレグリーアスをずっと食べていたから味変として、辛いアレグリーアスも意外と美味しいな!となりました。スイーツと言うよりは、スナックという感覚でした。食べ進めていくと美味しいと思うはずです。私はそうでした。(Bさん)
・このアレグリーアスの食材的にしょっぱい味を想像していたのですが、実際に食べてみると意外とそんなことはなく、サラミの塩味とチーズのまろやかさが相まってちょうど良い味でした。しかし、チリペッパーをかけすぎたことで辛味が強かったと感じました。サラミやそのままのチーズなど、比較的硬い食材が多かったので、顎に疲れを覚えました。チーズを少し溶かしたりしてみたら面白いと思います。(Cさん)
・甘くないお菓子としては成功だと思いました。ですが、チーズとサラミはあまり感じられなかったので、チリソースの量を調整したらもっとおいしくなると思います。(Dさん)
・今回はチリをかけすぎてしまった為、少し辛かったのですが、甘い黒糖の味とサラミの塩気が丁度よく混ざり合って想像していたよりかは美味しかったです。チーズはスライスチーズを使用しました。そのため、アマラントに上手くくっつけられず、不格好になってしまいました。(汗) 次回作る機会があれば溶けてるチーズを使用してみたいと思いました。(Eさん)
学生たちの貴重な意見を取り入れ次回はガスバーナーを導入、「バーナータイム」でチーズやマシュマロを溶かして盛り上がりたいと思います。郷澤ゼミは古代メキシコのメソアメリカ文明を研究するゼミナールですが、古代にこだわらずメキシコ文化を広く体験してもらう場を、これからも提供していく予定です。(担当教員:郷澤圭介)


1.ピーナッツバターとドライフルーツ&チョコチップ
2.あんこ入りマシュマロトッピング
3.チリチーズサラミ
1は間違いなく美味しそう、2はメキシコ人には思いつかない斬新な試み、そして3は奇をてらったものでしたが、全体責任で、みんなで作ってみんなで食べることにしました。基本の材料はアマラント、クルミ、カボチャの種、レーズン、ハチミツ、レモン汁、そしてピロンシージョ(piloncillo)という円錐形の黒砂糖の塊です。メキシコのお菓子にはこれが欠かせません。
特別講師としてお菓子作りが得意なメキシコ人の私の妻を招き、調理スタート。








1.ピーナッツバターとドライフルーツ&チョコチップ
他の2つに比べて、絶対に美味しいだろうという想定で作った。アレグリーアスのそもそもの味からはそこまで離れなかったが、甘さは増して美味しかった。(Aさん)
・私の中で1番間違いなく美味しいと思っていたフレーバーでした。何故かと言うと私自身ピーナッツバターがとても大好きだからです。型から取り出した時の形もとても綺麗で、このフレーバー大成功じゃない!?となりました。実際食べてみて思ったのは、思ったよりピーナッツバターの味がしないな、という感想でした。ピロンシージョ自体の甘さにピーナッツバターの甘さが勝てなかったのかなと思いました。ドライフルーツはとてもいいアクセントで、食感と味がちゃんと個として目立っていて、メキシコのアレグリーアスに入ってるだけあるなあ、となりました。(Bさん)
・自分はこのアレグリーアスで初めてピーナッツバターを食べました。味としては、ピーナッツバターがとても甘いので、ドライフルーツとチョコチップの甘さはあまり感じられませんでした。しかし、ドライフルーツとチョコチップは食感としてはとても良く、堅いものの中でたまに柔らかいものが感じられて楽しかったです。食材的に甘いものしかなかったので、食べているうちに味がどんどんくどいなと感じました。(Cさん)
・ピーナッツバターがアマラントによく絡んでいて甘くてとても食べやすかったです。具材も合っていて美味しいかったです。(Dさん)
・今回のラインナップで、1番出来を期待していました。ピーナッツバターはピーナッツなしの物を使用し、ピーナッツバターをアマラントでサンドする様に作ったため、見た目も綺麗に出来ました。ピーナッツバターとアマラントとの相性はとても良かったのですがもう少しアクセントがあるものが入っていたら面白い味になったかなと思いました。(Eさん)
2.あんこ入りマシュマロトッピング
・メキシコのお菓子に対して和の餡子を混ぜるということで、味にはあまり期待していなかった。食べてみるととても相性が良く、想像以上の出来だった。(Aさん)
・メキシコと日本のコラボレーション!あんこもマシュマロも個人的にとても好きなのですが、あまりにも異色すぎてアレグリーアスとしてちゃんと美味しくなるのか不安でした。しかし、意外なことに凄い美味しかったです。個人的に1番好きなフレーバーでした。見た目は少しブサイクでしたが、味は輝いてました。あんこの甘さとピロンシージョの甘さが喧嘩しないで、丁度いい甘さを演出していました。マシュマロは正直あってもなくてもどちらでもいいかなと、思いましたが、ピロンシージョ(甘い)+あんこ(甘い)+マシュマロ(甘い)は甘党には堪らなかったです。甘いは正義。食感もアレグリーアスの硬い部分と、あんこのくにゅっとした食感がヘンテコで面白かったです。(Bさん)
・自分の中では3つの中でこの味が1番好きでした。あんこを入れすぎないことにより、甘すぎない味になっており、白いマシュマロを間に挟むのではなく、上にトッピングすることにより、見た目も可愛くでき、味と食感のアクセントとしてもすごく効いていたと思います。(Cさん)
・ピーナッツバターと同じくよく絡んでいました。あんこが甘く、しっとりしていて美味しかったです。(Dさん)
・あんこは意外にもアマラントとの相性が良かったですが、黒糖が入っているのでとても甘かったです。マシュマロはアマラントの上にくっつく形になりました。少しマシュマロを溶かしてからアマラントとサンドイッチするようにして固めたら硬い部分と柔らかい部分がサンドになり、面白い食感が生まれたかなと思いました。(Eさん)
3.チリチーズサラミ
・これは遊び感覚で入れたもので、食べ切れるか不安であったが、前述の2つよりも美味しかった。唯一の失敗は、わたしがチリパウダーをかけ過ぎてしまい、口が痺れるほど辛くなってしまったことだ。(Aさん)
・構想段階から1番不安なフレーバーでした。元々甘いアレグリーアスを辛くしたら辛さがより際立って、私には食べる事が出来ない代物ができると思っていました。実際、1口目はチリが辛すぎるし、チーズとサラミは別々で食べた方が美味しいだろうと思いました。けれど、食べていくうちにヤミツキになりました。意外な事に中毒性が高かったです。甘いアレグリーアスをずっと食べていたから味変として、辛いアレグリーアスも意外と美味しいな!となりました。スイーツと言うよりは、スナックという感覚でした。食べ進めていくと美味しいと思うはずです。私はそうでした。(Bさん)
・このアレグリーアスの食材的にしょっぱい味を想像していたのですが、実際に食べてみると意外とそんなことはなく、サラミの塩味とチーズのまろやかさが相まってちょうど良い味でした。しかし、チリペッパーをかけすぎたことで辛味が強かったと感じました。サラミやそのままのチーズなど、比較的硬い食材が多かったので、顎に疲れを覚えました。チーズを少し溶かしたりしてみたら面白いと思います。(Cさん)
・甘くないお菓子としては成功だと思いました。ですが、チーズとサラミはあまり感じられなかったので、チリソースの量を調整したらもっとおいしくなると思います。(Dさん)
・今回はチリをかけすぎてしまった為、少し辛かったのですが、甘い黒糖の味とサラミの塩気が丁度よく混ざり合って想像していたよりかは美味しかったです。チーズはスライスチーズを使用しました。そのため、アマラントに上手くくっつけられず、不格好になってしまいました。(汗) 次回作る機会があれば溶けてるチーズを使用してみたいと思いました。(Eさん)
学生たちの貴重な意見を取り入れ次回はガスバーナーを導入、「バーナータイム」でチーズやマシュマロを溶かして盛り上がりたいと思います。郷澤ゼミは古代メキシコのメソアメリカ文明を研究するゼミナールですが、古代にこだわらずメキシコ文化を広く体験してもらう場を、これからも提供していく予定です。(担当教員:郷澤圭介)