外国語学部NEWS
【藤本ゼミ】本年度もイスラム系住民ための防災訓練に参加しました
2023.12.18(月)
英米語学科
2023年12月1日(金)に八王子市のモスク「アルタウヒードモスク八王子」近くにある西平岡公園に於いて
2023年12月1日(金)に八王子市のモスク「アルタウヒードモスク八王子」近くにある西平岡公園に於いて、昨年度に続いてイスラム系住民のための防災訓練に参加しました。
この防災訓練はNPO法人八王子国際協会が八王子消防署、八王子市役所、八王子警察署の協力を得て実施されました。訓練の内容は、過去起こった地震をよりリアルに再現する起震車「グラットくん」に乗車し(八王子市役所手配)、地震の揺れを疑似体験したり、八王子消防署の方から、消火器を正しく使えるよう基礎知識を学び、消化活動の練習をしたり、119番緊急通報を行えるように正しい通報の訓練をしました。また、八王子警察署の方から災害時の対応(自助、共助、公助)について、話をしていただきました。
日本に定住する外国人の方々は、災害や緊急事態の際に避難行動や避難所の存在を知らないなどの「文化の壁」を少しでも解決する取り組みが、日本各地で強く求められています。外国人の方々は「文化の壁」に加えて、日本語を十分に理解できず情報を得ることができない「言葉の壁」のリスクもあります。そこで、外国語学部英米語学科藤本ゼミナールのメンバーはNPO法人八王子国際協会にボランティア登録をし、「言葉の壁」をなくす活動をしております。今後とも積極的に活動をしていきたいと思います。
防災訓練終了後、「アルタウヒードモスク八王子」の方のご厚意で、施設を見学させていただきました。モスク内部を見学して、イスラム教の礼拝の方法やしきたりなど、興味深い話を伺いました。また、イスラム文化に関するゼミ生からの質問にも答えてくださいました。
髙橋あかり
私は昨年度も八王子モスク防災訓練に参加させていただいたため、今回は二度目の参加でした。前回よりも参加者は若干少なかったのですが、より具体的な体験ができるように工夫されていて、内容としてはより有意義であったと思います。
日本人にとっては当たり前である事が外国人の方にとってはそうではないという可能性があると改めて気付きました。訓練では、消防の方がイスラム教の方に電話をかける際の通報の方法(消防と救急の番号が同じであること、そしてその通報した時に住所や番地を伝えなくてはならないこと)を指導されていました。
そして、別のブースでは実践的な消化器の使用方法を学んだり、トラックに乗車し日本で過去に発生した大地震の疑似体験したことで、日本の災害の怖さをより身近に感じ、防災への必要性を周知できるとても貴重な機会でした。今回参加された外国人の方が、災害時に自分だけでなく他の外国人の方のサポートをしたり、架け橋になることができれば良いなと思いました。
私も旅行などで海外に行くことが多いので、短期間の滞在であっても必ずその国の災害事情や緊急時の対応などを調べるように心がけようと思います。
山田翔太
昨年に引き続きイスラム系住人のための防災訓練に参加しました。消火器を使った訓練や、実際に消防士の方に通報して状況を伝える訓練など、いつ災害が起きても対応できるような実践的な訓練でした。海外の方からすれば自国以外で災害が起きた際はとても混乱すると思うので、とても貴重な体験でした。訓練の後は、モスクの見学をさせていただきました。イスラム教は1日5回の礼拝があり、ウドゥという礼拝の前に体の一部を清める行為をしなければならないことを知りました。普段できない経験をさせていただけてとても有意義な時間を過ごすことができました。
原 洸太
私は先日、イスラム系住民のための防災訓練に参加しました。訓練では、消火器の使い方や通報の仕方など、実践的なスキルを学びました。特に、消火器を使って火を消すという体験はとても印象に残りました。
それに加え、イスラム系住民の方々の防災意識についても知ることができました。例えば、災害が起きた際には、日本語を話せる方は日本語を話せない方々のサポートに回ってくださいという指示がありました。さらに、モスクやイスラム教徒の家庭では、お祈りの時間や方法に関する注意点があることなどを教えてもらいました。このようなことは、私にとっては普段体験できないことでしたが、イスラム系住民の方々にとっては当たり前のことであるということです。このように、異なる文化や宗教を持つ人々と共に生きることの大切さを感じました。
防災訓練の後は、モスクに招待していただきました。モスクの中は、とても落ち着いて神聖な雰囲気でした。壁には、アラビア語で書かれた神の名前や教えが飾られており、イスラム教徒の方々は、メッカの方角に向けて壁に向かってお祈りをします。私たちは実際に、お祈りの方法や言葉を教えてもらいました。お祈りは、立ったり、屈んだり、ひざまずいたりする動作と、アラビア語で唱える言葉から始まり、一日に5回、決まった時間に行われます。今回の経験を通じて、イスラム教徒の方々の信仰心や日常生活を垣間見ることができました。
小笠原真衣
防災訓練では、消火器の使い方や地震の揺れを体験出来る装置で実際に大きな揺れを経験しました。予想以上に揺れが大きくしっかり掴まっていないと吹き飛ばされることを、身をもって知りました。この経験から、普段から家具を固定したり、咄嗟に身を守る行動が出来るように訓練する必要があると感じました。
また、119番通報訓練をした際、救急の方が「救急車が向かう場所を教えて下さい」と伝えるのですが、日本語がまだ十分ではない外国の方にとって「向かう」という言葉が理解しがたい難しい日本語なのだと思いました。このようなことは外国の方と共に防災訓練をしなければ気づくことが出来なかったと思います。
その後の、モスク見学では、1日5回決まった時間に決まったやり方で礼拝するというお話を伺ったり、現地の飲み物やお菓子など頂きました。お話の中で私の地元山梨県甲府市にもモスクがあることを初めて知り、とても貴重な体験になりました。
石﨑未唯
消防や救急の番号があまり認知されていないことを知り、さらに認知が広がるように防災訓練を行うことが大切であると思いました。小中高では防災訓練はありますが、大人になるとこういった訓練に参加する機会が減るので、国籍問わず参加できる訓練が広がればよいと思いました。また、モスクに案内していただき礼拝の仕方を学びました。その中でも特に礼拝の前には、手はもちろん、手首、顔、耳の裏、足までを洗わないといけないことに驚きを感じました。直接お話を聞かなければ分からないことも沢山あったので貴重な時間を過ごすことができました。
この防災訓練はNPO法人八王子国際協会が八王子消防署、八王子市役所、八王子警察署の協力を得て実施されました。訓練の内容は、過去起こった地震をよりリアルに再現する起震車「グラットくん」に乗車し(八王子市役所手配)、地震の揺れを疑似体験したり、八王子消防署の方から、消火器を正しく使えるよう基礎知識を学び、消化活動の練習をしたり、119番緊急通報を行えるように正しい通報の訓練をしました。また、八王子警察署の方から災害時の対応(自助、共助、公助)について、話をしていただきました。
日本に定住する外国人の方々は、災害や緊急事態の際に避難行動や避難所の存在を知らないなどの「文化の壁」を少しでも解決する取り組みが、日本各地で強く求められています。外国人の方々は「文化の壁」に加えて、日本語を十分に理解できず情報を得ることができない「言葉の壁」のリスクもあります。そこで、外国語学部英米語学科藤本ゼミナールのメンバーはNPO法人八王子国際協会にボランティア登録をし、「言葉の壁」をなくす活動をしております。今後とも積極的に活動をしていきたいと思います。
防災訓練終了後、「アルタウヒードモスク八王子」の方のご厚意で、施設を見学させていただきました。モスク内部を見学して、イスラム教の礼拝の方法やしきたりなど、興味深い話を伺いました。また、イスラム文化に関するゼミ生からの質問にも答えてくださいました。
(上記写真提供:NPO法人八王子国際協会)
以下ゼミ生からの防災活動とモスク見学の感想を紹介します。
髙橋あかり
(英米語学科4年/神奈川県・横浜市立横浜商業高等学校出身)
私は昨年度も八王子モスク防災訓練に参加させていただいたため、今回は二度目の参加でした。前回よりも参加者は若干少なかったのですが、より具体的な体験ができるように工夫されていて、内容としてはより有意義であったと思います。
日本人にとっては当たり前である事が外国人の方にとってはそうではないという可能性があると改めて気付きました。訓練では、消防の方がイスラム教の方に電話をかける際の通報の方法(消防と救急の番号が同じであること、そしてその通報した時に住所や番地を伝えなくてはならないこと)を指導されていました。
そして、別のブースでは実践的な消化器の使用方法を学んだり、トラックに乗車し日本で過去に発生した大地震の疑似体験したことで、日本の災害の怖さをより身近に感じ、防災への必要性を周知できるとても貴重な機会でした。今回参加された外国人の方が、災害時に自分だけでなく他の外国人の方のサポートをしたり、架け橋になることができれば良いなと思いました。
私も旅行などで海外に行くことが多いので、短期間の滞在であっても必ずその国の災害事情や緊急時の対応などを調べるように心がけようと思います。
山田翔太
(英米語学科4年/茨城県立水戸商業高校出身)
昨年に引き続きイスラム系住人のための防災訓練に参加しました。消火器を使った訓練や、実際に消防士の方に通報して状況を伝える訓練など、いつ災害が起きても対応できるような実践的な訓練でした。海外の方からすれば自国以外で災害が起きた際はとても混乱すると思うので、とても貴重な体験でした。訓練の後は、モスクの見学をさせていただきました。イスラム教は1日5回の礼拝があり、ウドゥという礼拝の前に体の一部を清める行為をしなければならないことを知りました。普段できない経験をさせていただけてとても有意義な時間を過ごすことができました。原 洸太
(英米語学科4年/埼玉県・武蔵越生高等学校出身)
私は先日、イスラム系住民のための防災訓練に参加しました。訓練では、消火器の使い方や通報の仕方など、実践的なスキルを学びました。特に、消火器を使って火を消すという体験はとても印象に残りました。
それに加え、イスラム系住民の方々の防災意識についても知ることができました。例えば、災害が起きた際には、日本語を話せる方は日本語を話せない方々のサポートに回ってくださいという指示がありました。さらに、モスクやイスラム教徒の家庭では、お祈りの時間や方法に関する注意点があることなどを教えてもらいました。このようなことは、私にとっては普段体験できないことでしたが、イスラム系住民の方々にとっては当たり前のことであるということです。このように、異なる文化や宗教を持つ人々と共に生きることの大切さを感じました。
防災訓練の後は、モスクに招待していただきました。モスクの中は、とても落ち着いて神聖な雰囲気でした。壁には、アラビア語で書かれた神の名前や教えが飾られており、イスラム教徒の方々は、メッカの方角に向けて壁に向かってお祈りをします。私たちは実際に、お祈りの方法や言葉を教えてもらいました。お祈りは、立ったり、屈んだり、ひざまずいたりする動作と、アラビア語で唱える言葉から始まり、一日に5回、決まった時間に行われます。今回の経験を通じて、イスラム教徒の方々の信仰心や日常生活を垣間見ることができました。
小笠原真衣
(英米語学科4年/山梨県立日川高等学校出身)
防災訓練では、消火器の使い方や地震の揺れを体験出来る装置で実際に大きな揺れを経験しました。予想以上に揺れが大きくしっかり掴まっていないと吹き飛ばされることを、身をもって知りました。この経験から、普段から家具を固定したり、咄嗟に身を守る行動が出来るように訓練する必要があると感じました。
また、119番通報訓練をした際、救急の方が「救急車が向かう場所を教えて下さい」と伝えるのですが、日本語がまだ十分ではない外国の方にとって「向かう」という言葉が理解しがたい難しい日本語なのだと思いました。このようなことは外国の方と共に防災訓練をしなければ気づくことが出来なかったと思います。
その後の、モスク見学では、1日5回決まった時間に決まったやり方で礼拝するというお話を伺ったり、現地の飲み物やお菓子など頂きました。お話の中で私の地元山梨県甲府市にもモスクがあることを初めて知り、とても貴重な体験になりました。