FACULTY OF FOREIGN LANGUAGES
外国語学部NEWS

「テアトロ・チャバーレス」(スペイン語学科有志団体)が語劇祭に出場しました

2023.12.11(月)
スペイン語学科  
12月2日(土)と3日(日)に開催された第85回語劇祭に外国語学部スペイン語学科有志で結成された「テアトロ・チャバーレス(Teatro Chavales)」が参加、伝統ある舞台で久
12月2日(土)と3日(日)に開催された第85回語劇祭に外国語学部スペイン語学科有志で結成された「テアトロ・チャバーレス(Teatro Chavales)」が参加、伝統ある舞台で久々にスペイン語劇を披露しました。
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コロナ禍の影響もありここ数年不参加だったスペイン語劇を復活させようと、スペイン語学科の中から興味とやる気のある学生たちを募り5月に結成、プロジェクトが始動しました。全員、劇は素人です。結成以来、紆余曲折ありましたが、役者、スタッフ、サッカー部のメンバーたちがそれぞれの持ち味を活かし、力を合わせて本番直前には劇を仕上げることができました。
 
タイトルは「Sin Mirar」。
透明人間の主人公ナチョは28歳。彼女いない歴28年。「全身透明な自分を好きになってくれる女性なんかいない」と思い込み、これまで女性に話しかけることができなかったナチョですが、SNSと幼馴染の親友イバンに背中を押され、勇気を出してありのままの自分を理解してくれる異性を探し始めます。「外見だけに惑わされず、本当に大切なものを見抜いてほしい」。そのような願いが込められた作品です。sin mirarとは「目で見ることなく」という意味のスペイン語。目を閉じてこそ見えてくるもの…。あなたにはどんな大切なものが見えるでしょうか?

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主役の福田勝也さん(4年)が「最優秀個人演技賞」を受賞

そして見事、迫真の演技で主役の福田勝也さん(4年)が「最優秀個人演技賞」を受賞しました。福田さんが受賞後の挨拶で述べていた通り、「これも全ての役者、ディレクター、照明・音響、ダンサー、振付師、選手たちが良い作品を作ろうと一丸となった結果」であり、全員が賞に値する活躍をしたと断言できます。
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以下はメンバーたちのコメントです:
 
■佐藤 愁真(スペイン語学科1年/栃木県立宇都宮北高等学校出身) イバン役
私は今回の語劇祭を通じて特別な体験をさせてもらいました。私は本番1ヶ月前に急遽、主人公の友人の代役が必要という事で推薦してもらい今回の役を引き受けることになりました。最初は本番まで時間がないこととセリフをスペイン語で喋るということで正直不安の方が大きかったです。でも主役のかつやさんを始め劇のメンバー、先生方に支えてもらい本番までやりきることができました。当日は練習の成果を十分に発揮して最高の劇ができたと思います。団体としての賞は取れなかったけど先輩方と素敵な思い出を作ることができてとても幸せです。今回の劇は、役者はもちろんの事、裏方の方や友情出演で出てくれたサッカー部の方々、最後までアドバイスをくださった先生方皆さんのおかげで成り立ったものです。皆さんありがとうございました。スペイン語学科最高!!
 
■樋口 歩(スペイン語学科3年/東京都立豊多摩高等学校出身) フリア役
私が語劇祭直前に、予定されていた担当の方ができなくなったため急遽、代わりに舞台に立って欲しいとお話をいただいた時、半年間の留学を経験したからなのか、スペイン語で劇をすることにとても興味が湧き、参加を希望しました。実際にスペイン語だけで劇をすること、私だけでなく先輩、後輩と1つの劇を作り上げていくことは私にとってとても良い経験になり、スペイン語の魅力に新たに気づくことができたと感じています。リハーサルではうまくいかなかったことも当日までの時間で意見を出し合い、試行錯誤して完成させた”Sin Mirar”は素晴らしいものになったと思います。もっと多くの人にスペイン語の魅力を伝えられるよう、今年に限らず来年もその先もスペイン語学科が舞台に立ち続け、仲間と劇を作り上げる喜びを分かち合えればいいなと思っています。
 
■渡邊 風磨(スペイン語学科3年/静岡県・浜松開誠館高等学校出身) サッカー選手
語劇祭85年という歴史の中でスペイン語サッカー部が出演というのは初のことで、皆困惑しながらのスタートでした。出ると決まったら一人一人が積極的に活動に参加し、案を出してくれたおかげで、最後には良い形となりました。人前でサッカーの試合をすることはあっても劇としてプレーをすることはあまりないのでいつもとは違った緊張があり新鮮でした。人に伝えるというのは簡単なことではなく、そのために声や身振り、表情と様々なことを駆使する必要があります。最適なものを選ぶ作業を繰り返すことで人としての表現力がつきます。生きて行く上で何かを伝える力はなくてなはならないものだと思いました。それを学ぶことができた語劇祭でした!
 
■鈴木 晴日(スペイン語学科2年/東京都・大成高等学校出身) ディレクター
役者が足りなくなって別の人に役者をお願いすることになったり、振付が完成したタイミングで、ダンスで使用する音楽を変えなくてはいけなくなったり、新しくシーンを追加したりなど、“Sin Mirar”という劇が完成するまでに様々なことがありました。参加者全員で練習できる機会も多くはありませんでしたが、限られた時間の中で、集まることができる人たちで準備を進めて、本番では私たちの中で一番良い劇ができたと思います。しかし私は、劇の完成度はもっと上げることができたと思っています。来年もスペイン語学科が語劇祭に参加することができるのなら、今年の劇より素晴らしいものをつくってほしいです。
 
■福田 勝也(スペイン語学科4年/神奈川県立藤沢西高等学校出身) ナチョ役、総監督
メンバー全員が初出場の語劇祭でした。劇への出演を先生にお願いされた際に「主役ならば出ます」と言ったばかりに、私は後には引けませんでした。劇を行うのは想像の何倍も大変で、演技以外の部分で思っていた以上に時間がかかりました。小道具や照明、字幕スライドや音響と1人では絶対にやりきれませんでした。一つの劇を完成させられたのは優秀な仲間や後輩たちのおかげです。結果的に私は最優秀個人演技賞を獲得することができました。これは全て、仲間の存在があってこそだと思っています。謙遜ではありません。心から感謝しています。忙しい準備期間でしたが、最後にはやり甲斐を感じることができてよかったです。
 
視聴者の皆様からテアトロ・チャバーレスに寄せられたメッセージに次のようなものがありました:
「劇中の声の張りやサッカーのシーンなど相当練習を積んでいないとできないような迫力を感じ“驚愕”した。また、最後のダンスもかっこよく圧倒された。」「透明人間の表現が素晴らしかった!最高‼️」「ストーリーがなじみやすくダンスやサッカーもあって目だけでも楽しめました」「クオリティが高すぎて見入っちゃいました!来年も楽しみにしています!」
 
また新たなメンバーを加えパワーアップした「チャバーレス(若者たち)」の熱演を皆さんにお見せできることを祈って。
(担当教員:郷澤圭介、濵松法子)