FACULTY OF FOREIGN LANGUAGES
外国語学部NEWS

【教員海外出張レポート①】米国で資料調査をしてきました

2023.09.12(火)
NEWS  
英米語学科 塩崎智教授(外国語学部長)米国で資料調査をしてきましたこの夏は、ニューヨーク経由サンフラ
英米語学科 塩崎智教授(外国語学部長)
米国で資料調査をしてきました
この夏は、ニューヨーク経由サンフランシスコで、自分の研究の資料調査をしてきました。
サンフランシスコは、1867年に横浜から直行の船便が就航して以来(実はその前の鎖国時代から)、米国への玄関口として多くの日本人(桂太郎、新渡戸稲造も含む)を迎え入れてきました。
幕末維新期(1860、70年代)の日本人留学生は、サンフランシスコに短期間滞在した後、大陸横断鉄道で東部に向かい、主にニューイングランド地方の学校や大学に通いました。
経済的理由などで、東部に移動せずにサンフランシスコにとどまっていた日本人がいたことは、断片的史料から判明していましたが、これまで総合的な研究が行われたことはありませんでした。戊辰戦争で敗れた、旧幕府軍人や東北藩出身者が明治日本での身の危険を感じ、極秘にサンフランシスコに逃亡した(今でいう難民)例もあります。
 帰国前日に、有名なカリフォルニア州立大学バークリー校の図書館を訪問したところ、ちょうど新年度初日ということで、様々な人種の大勢の新入生で賑わっていました。大人数の講義授業の教室をのぞいてみると、ほぼ満席でしたが、学生の半分がオンライン受講だそうです。ちなみにキャンパス内の学生の昼食は安くて15ドル(約2200円?)で、その高さに驚きました。
今回の自分のサンフランシスコ訪問は、このテーマの研究の第一歩で、かなりの情報を集めることができました。本学の紀要や、コラム連載中の愛媛新聞等で、その成果を発表していく予定です。
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サンフランシスコ名物のケーブルカー。坂が多い街ならではの交通機関です。1860,70年代はまだありませんでしたが。