FACULTY OF FOREIGN LANGUAGES
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【国際日本語学科】古典文法の授業が人気です

2023.07.11(火)
国際日本語学科  
国際日本語学科には、「日本古典文法Ⅰ」「日本古典文法Ⅱ」という科目があります。古典文法の授業が
国際日本語学科には、「日本古典文法Ⅰ」「日本古典文法Ⅱ」という科目があります。古典文法の授業がある大学は、文学部のあるところも含めて、あまり多くはないようなのですが、本学科では、中学や高校の国語の教員を目指す人のために、国語の教員にとって重要な知識である古典文法を詳しく学べる科目を置いています。
今年度はなぜか、国語教員志望者以外の学生が多く集まりました。受講生は3年生を中心に17人で、そのうち、留学生が過半数を占めます。どうしてこの授業をとったのか、留学生に聞いてみました。
 
楊 書涵さん(国際日本語学科3年、中国出身)
古文に興味があり、古代日本語と現代日本語の表現方法には具体的にどのような違いがあるのかを学びたくて、この授業を選択しました。古代日本語における品詞や語の活用などを詳しく学び、全く読めなかった古文の一部が理解できるようになりました。学習が進むとともに、自分の成長が感じられ、それを楽しむと同時に、日本古典文法の魅力も感じています。私は授業で学んだ『伊勢物語』の「東下り」にある「そこを八橋といひけるは、水行く川の蜘蛛手なれば、橋を八つ渡せるによりてなむ、八橋といひける」という文が好きです。八橋の名前の由来と形が描かれており、生き生きとしており印象的だと思います。
 
華 正陽さん(国際日本語学科3年、中国出身)
多様な日本語を勉強するために「日本古典文法」の授業を取りました。古典日本語の体系や構造に関わる知識を学び、『源氏物語』、『枕草子』など昔の文章を読んでいます。『宇治拾遺物語』の「検非違使忠明のこと」を勉強したときに、「検非違使」や「京童部」のような専門用語も学び、興味深く感じました。そうしたことを通して、昔の日本人の考え方を少し理解できるようになった気がします。
 
高校生や大学生の古典離れが言われますが、日本の伝統文化や日本語の歴史などに触れ、古いことに興味をもったことから、古文を読みたいと思うようになる学生も少なくないようです。(担当教員:阿久津 智)
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