外国語学部の新入生の皆さんへ　―　Now or Never：今しかない！ボーダーレスの人生へ、ようこそ

 散り行く桜を見ながら卒業生を思い、新緑の葉や芽を見ながら新入生のことを考える。自分にとっての春は、そんな感じで過ぎていきます。小さな芽を、愛情込めて育て、4年後に見事に花として咲いてもらいたい。
外国語学部の花畑は、他学部とはちょっと様子が違います。外国語を専攻する学生は、好奇心旺盛で、行動力もあり、スケールが大きくて、自分の考えをしっかり持っていて、語学力を伸ばすための地道な努力家でもある。大学時代、文学部にいた自分は、同じキャンパスの外国語学部の学生をそんな風に、憧れつつ感心して見ていました。
卒業生の進路を見ているとその多様性に驚かされます。航空、ホテル、旅行代理店の人気御三家と語学教員は言うまでもなく、ロジスティクスと呼ばれる、海外勤務のチャンスが多い物流企業、トレンディなIT業界、不動産、公務員、銀行、等々。大学4年間で勉強に目覚め大学院に進学する人もいます。
就職しても、「人生のどこかで外国語を使って仕事や生活をしてみたい」という気持ちを胸に秘め、退職してワーホリに飛び立ったり、外国人と結婚し海外で生活したりします。彼らの発想、そして人生はボーダーレスなのです。私たち外国語学部の教員も、多くがそのボーダーレスの人生を送ってきましたので、各先生方の過去は、入学したら是非聞いてみてください。
知っている人も多いと思いますが、USAのロックバンド、ボン・ジョビのIt’s my lifeという曲について、歌詞を見ながら聴いてみましょう。
この歌詞に、It’s now or neverという表現が出てきます。「今やらなかったら、一生やらないぞ」という意味です。この気持ちが、ボーダーを超えようかどうか迷っている学生の背中を明るく、ドーンと押してくれます。
皆さんが4年後にどんな花に成長するのかを楽しみに、皆さんと関わっていきたい。おそくなりましたが、入学おめでとうございます。4年間、よろしくお願いいたします。