FACULTY OF FOREIGN LANGUAGES
外国語学部NEWS

Life in the garage(地下室での一人暮らし)

2023.02.17(金)
留学体験談 教員編  
見上 晃教授(英語)
留学先:アメリカ・ジョージタウン大学大学院
留学期間:1988年8月~1989年8月(12ヶ月)
Life in the garage(地下室での一人暮らし)1
アメリカについてすぐにアパートの斡旋をしている部署に行き、確か5ドルでアパートのリストを買った。その中から学校に近いところを選び直に交渉に行った。幸い大家さんは良い人で、あと一週間ほど居るという前の住人に話をつけてくれて、3日後には引っ越しができた。
借りたのは大家さんの家の地下室(裏から行くと1階)で、私の他には借りている者は誰もいない。元々、車庫に使っていたスペースだが、家賃を稼ぐために部屋に改造したらしい。
キッチンは電子レンジと冷蔵庫がついているが1つしかないストーブ(もちろん日本のコンロのこと)は電気だった。大家さんが電子レンジの使い方を説明しようとしたのでメーカーの東芝は日本の会社だと言ったらすまなそうな顔をしていた。留学生は何も知らないというのが前提だったらしい。キッチンの奥にはシャワールームとトイレがついていて、暖房は家中がセントラルヒーティングで、ベッドルームの壁の向こうに洗濯機と乾燥機があり自由に使うことができた。大家さんとは別所帯だが洗濯機と乾燥機だけが共用であった。
 学校まで歩いて10分という便利さだったので、最初はすべての食事を学食でとっていた。しかし、アメリカの食事は脂っこく、おまけに量が多くて、少量しか食べなくても料金は同じだった。これは高くつくと思い、自炊を始めた。近くにスーパーがなかったので自転車を買って、日曜日にスーパーに行き一週間分の食料を買い込んだ。すでにスーパーには日本食が並んでいたが米はカリフォルニア米で、何故か日本食コーナーにキムチが並んでいた。自炊と言っても初めは冷凍食品を買って解凍するだけだった。ご飯は電子レンジで炊いた。そのうち、おかずを作るようになった。まず鶏肉の腿を大量に買い込んだ。これは安い。12ドルくらいで20本はあったと思う。そこで日曜日はその腿から骨を外して1食ずつ小分けにして冷凍するのが決まりとなった。こうしておくと煮込む場合でも炒める場合でもすぐに一人前を使うことができる。親子丼も簡単だった。ワシントンDCなので、日本の食材は手に入りやすいし、豆腐、冷凍のエビ、フルーツジュースは安いので贅沢に使っていた。

Life in the garage(地下室での一人暮らし)2
Life in the garage(地下室での一人暮らし)3
*あくまで個人の体験、感想です(文責・編集:外国語学部PR委員会)