FACULTY OF FOREIGN LANGUAGES
外国語学部NEWS

Where should I go?(この道で合っているのだろうか?)

2023.03.03(金)
留学体験談 学生編  
中村航也 英米語学科3年(留学時)
留学先:サウス・ウェールズ大学(オーストラリア)
留学期間:2019年8月~2019年9月(1ヶ月)
2019年の夏、僕はオーストラリアでバスの中で1人地図アプリに翻弄されながら、どこで降りるのか分からずキョロキョロと周りを見まわしていた。
高校生の頃からずっと留学したいと思っていた。しかし、持病がある僕にとって不慣れな海外で1ヶ月間過ごすことは非常にリスクが高く、体調が不安定な僕には厳しい道だった。それでも、諦めずに主治医と話し合い、留学の機会を待った。そして大学3年生の夏、茹だるような暑さの日本から、ついに念願のオーストラリアへと飛び立ったのだ。
オーストラリアに着き、飛行機を降りた後に見上げた澄んだ空と心地よい寒さを今でも覚えている。空港に着いてから後はあっという間だった。タクシーに乗り込み、ホームステイ先まで行き、ホストファミリーに挨拶をしたら、その翌日からはもう学校だった。留学前に感じていた漠然とした不安は刺激的で忙しい毎日の中に消えていった。学校といっても授業は午前中だけで、午後からは自由時間だった。その自由時間を有効に使い、1ヶ月という限られた時間で思いつく限りの行きたい場所に、友人や後輩達と一緒に、時には1人で行ったりもした。
振り向くとエミューが隣にいた動物園・歩き疲れる程広い水族館・200以上の出店が立ち並ぶロックスマーケット・フェリーから見たオペラハウス・量が多すぎて食べきるのに1時間半かかったハンバーガーセット・何をしているのか分からない路上パフォーマー・英語や中国語、スペイン語が飛び交うホームステイ先・タクシー内での英会話レッスン・お釣りがアバウトな自販機、人生で最も刺激溢れる1ヶ月間だった。
ボーっと待っているだけじゃ止まってくれないオーストラリアのバスを腕を勢いよく伸ばして止める。進むべき道は自分で決める事が出来るんだ。一歩踏み出す、それだけで世界は変わる。
チャンスの神様には前髪しかないのだから(Grasp Fortune by the forelock)。

Where should I go(この道で合っているのだろうか?)1
Where should I go(この道で合っているのだろうか?)2