2022年09月06日NEWSスペイン語学科
いざグローバルな自分へ
スペイン語学科 4年 森勇人さん (和歌山県立耐久高校出身)
2022年の2月から9月までスペインのバレンシアにあるespañoléという語学学校に留学しました。
スペイン留学へのきっかけ
大学生になってスペイン語を学び始めて3年間、文法は一通り勉強し簡単なスペイン語なら読めるようになりましたが、やはりリスニングとスピーキングに関しては限界がありました。確かに大学の授業で外国人の先生方と話すことでスピーキングスキルの向上はできますが、日常的にスペイン語に触れられるわけではありません。そのため自分はスペインに行くことを決断しました。
留学への準備
スペインへの留学手続きはコロナ禍というのもあり、自分が思っていた以上に大変でした。
特に無犯罪証明書の発行は1ヶ月必要で、実際警察にまで足を運ばなくてはいけないので余裕をもって準備をした方が良いです。また手続きは最低でも留学の3ヶ月間前には始めておく必要があります。このような書類を揃えるのは人生で初めてだったので、社会人になる前の良い経験になったと思います。
特に無犯罪証明書の発行は1ヶ月必要で、実際警察にまで足を運ばなくてはいけないので余裕をもって準備をした方が良いです。また手続きは最低でも留学の3ヶ月間前には始めておく必要があります。このような書類を揃えるのは人生で初めてだったので、社会人になる前の良い経験になったと思います。
日本語が無い環境
実際現地に到着するなり学校に通い始めたのですが、初めの一週間は先生の話すスピードが速く、授業についていくのに必死でした。文法などは分かっていたのですが、そもそも授業内容が聞き取れないため、今何をしているのかもわからない状態でした。しかし少しづつ耳が慣れ始め、だんだん授業についていけるようになりました。そこからは、常に周りにスペイン語があるということで、スピーキングとリスニングの成長速度は非常に速かったです。
学校のパティオでレクリエーション
異文化交流
やはりスペイン語はヨーロッパの中でも人気の言語で、様々な国の人が勉強をしに来ます。(ドイツ、スイス、オランダ、イタリアなど) そうした人たちと触れることで、自分の視野を大きく広げることができます。実際自分も、十か国以上の友達ができました。その人たちと国の違いや文化について話し、将来の仕事や生き方の考え方が大きく変わったと思います。
治安について
やはりヨーロッパということもあり、治安は日本と比べると被害に遭う確率が高くなるので警戒レベルを上げる必要があります。実際自分は一度カバンが盗まれた経験があります。その時はちょうどスペインでの生活に慣れ始め、警戒心が薄れていました。自分の他にも携帯や財布を盗まれた友達は沢山いました。重要なのは、「常に自分は海外にいる」という自覚を持つことです。
食について
スペインの料理は基本的には美味しいと感じます。自分が留学しているバレンシアはパエリア発祥の地であり、皆日常的に食べています。他にもスペインには、軽いおかずになるようなピンチョスやパタータスブラバスのような様々な伝統料理があり、日本ではなかなか食べられないものもあります。スペイン料理は日本人の口に合うと言えますが、留学中にたまに日本食が恋しくなるときがあります。本格的な日本食レストランを探すのは困難です。ですので、出汁パックのような手軽に日本料理が作れるものを持って行って、自分で作るのが良いでしょう。
観光の重要さ
留学中は、勉強はもちろん大事ですが、せっかくヨーロッパにいるのですから観光も重要です。様々な観光名所を巡ることによって、文化の素晴らしさと偉大さを知ることができます。スペインでの観光のメリットを大きく二つに分けてみました。
①スペインでしかできない体験
スペインには各州にそれぞれの魅力があり、どの州に行っても文化や街並みが少し違ったりして、違う国にいるような感覚に陥ります。特にバルセロナがあるカタルーニャ州は特殊で、スペインなのですが主にカタルーニャ語が話されていて、他の州とは少し違った雰囲気が楽しめます。
②他のヨーロッパの国に気軽に行くチャンス
同じEU圏内ならとても気軽に違う国に行くことができます。自分もポルトガルに飛行機で行きましたが、簡単に行くことができました。一度日本に帰ってしまうと、もう一度ヨーロッパに行くのは時間的にも、金銭的にも難しくなります。ですので、個人留学で行くならスペインにいる際に他の国に行くこともお勧めします。(大学から派遣という形で行く長期留学では、スペイン国外への旅行は認められていませんので、そこはルールに従い、スペイン国内旅行を満喫すると良いと思います。)
将来について
実際スペインに来たからといって将来の夢が決まるわけではありませんでしたが、様々な人と喋り、様々な国の働き方や仕事のあり方を知って感じたのは、ヨーロッパの仕事のシステムは長期休暇が保障されていたり、留学をするために仕事を休める制度があったりと、日本と比べて自由が多いということです。このような環境で働きたいと思いますが、雇用率が低いスペインで職を見つけるのは困難です。いずれにしても、何か海外と繋がっている職業に就きたいと感じるようになり、将来のことを考える際にグローバルに考えられるようになりました。
スペインへの留学は、全てが楽しい事ばかりではなく、文化の違いや治安の問題があります。
しかし、来て後悔することは絶対に無く、その問題を乗り越えて将来に活かせることもあると思います。ぜひ挑戦してみてください!
しかし、来て後悔することは絶対に無く、その問題を乗り越えて将来に活かせることもあると思います。ぜひ挑戦してみてください!
教室の勉強風景
ペアで発表
バレンシアの街並み(torres de Serranos)
街のいたるところにある落書き