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2022年01月18日NEWS中国語学科

卒業生によるキャリアガイダンスが行われました(中国語学科卒:下條一直さん)

卒業生によるキャリアガイダンス(中国語学科)

外国語学部「キャリアガイダンス」で、中国語学科OB(89期)の乗附 勝さんに続き、中国語学科OB(2016年卒業)の下條 一直さんに体験談を話していただきました。体験談は、コロナ禍ということもあり、2021年12月17日に八王子国際キャンパスの教室と上海をzoomで結んで行われました。

中国の第一印象は最悪

高校の時、父親の仕事の関係で家族は中国に移住。野球部で甲子園を目指していた下條さんは野球部の寮で一人暮らし。2006年の冬休みに家族のいる北京を初めて訪れました。その時の印象は最悪。寒い(北京の冬の最低気温はマイナス10度程度)、汚い(日本に比べれば)、声がでかい(喧嘩しているみたい)だったそうで、もう二度と中国には行かないと決心したんだそう。

中途半端な気持ちで中国語学科入学

高校三年間野球部で野球をやったものの、体育推薦で大学に行かれるレベルではない、センター試験を受けるほど勉強もしてこなかった、父親の関係で外国語には興味はあったものの、野球ばかりやっていて、英語の勉強もちゃんとしてこなかった。さてどうしよう? 中国語なら同じスタートラインだから頑張れそうだ。とりあえず中国語やってみようかな? そんなすごく中途半端な気持ちで拓大の中国語学科を受験した下條さん。ところが……

中国語の面白さに目覚め、留学三昧

中途半端な気持ちで始めた中国語でしたが、勉強したらしただけ上達が感じられる。先生も優しくてすごく褒めてくれる。それが下条さんのやる気に火をつけました。二度と行かないと誓った中国でしたが、短期留学、長期研修、交換留学と拓大の留学制度をフル活用し、大学生活の半分近くを中国で過ごすことに。それだけではあきたらず、卒業後、上海の大学院を受験。

2009年北京長期研修

2009年北京長期研修(北方工業大学)

大学院時代にインターンシップ

2012年に上海交通大学の大学院に入学。勉強は大変でしたが、なんとか単位を取得し、あとは修士論文(中国語で5万字)を書けば修了だ、これで日本で就職だ! と思っていた時に、設立したばかりであった、とある現地のエンタメ関連会社にてインターンシップに参加することになりました。そして大学院修了後、そのままその会社で働くことに。

バーチャルシンガープロデュース

当初は、ファッションショーや興行イベントなどの仕事に携わっていましたが、会社がVOCALOIDというYAMAHAが開発した⾳声合成技術ソフトを用いたキャラクターの権利を所有していたため、バーチャルシンガーの関連業務に携わります。日本でいう「初音ミク」を思い浮かべれば分りやすいかもしれません。
下條さんが携わったのは、のちに中国ナンバーワンになるバーチャルシンガーでした。
下條さんの仕事は、バーチャルシンガーの制作管理業務、イベントの実施など多岐に渡ります。コンサートやTVへの出演など、バーチャルシンガーの場合、特殊な技術が必要となり、日本の製作会社と協力し、中国のファンにコンテンツを届けるのが仕事です。

コンサート風景

バーチャルシンガーのコンサート風景

中国での仕事は面白い

日々勉強だと下條さんは話します。エンタメ業界やIT業界には専門用語が多く、日本語、中国語、時として英語も使います。また、契約書の翻訳をしたり、中国特有の事情を日本チームに説明したりしなければなりません。苦労は多いけど、その分やりがいはあります。特に中国は新しいことに対して、お金が集まるし、エンタメに関する投資も多いです。
リアルなタレントに代わって CGで作られたキャラクターが活躍する時代はもうそこまできています。2030年、中国のバーチャルキャラクターの市場規模は、4.8兆円になる見込みだそうです。
「二度と中国には行かない」と思っていた下條さんでしたが、生活と仕事の場は上海を選びました。「中国と日本とどちらが好きですか?」という受講生の質問に、「どっちも好きだけど、将来的には日本で暮したいかな?」と答えた下條さん。今は、日本の制作会社に転職し、その上海事務所勤務だそうです。
日本に帰国した際にはまだぜひ学生に体験談を話してください。今度はリアルで。

質問をする受講生

積極的に質問をする受講生

下條氏

質問に丁寧に答えてくれた下條さん

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