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2020年02月14日中国語学科

台北からの声 留学報告

2年 若林美波(台湾長期)

学習面について

私が台湾に来てもう約半年もの月日が経ちました。台湾は一年を通して暑く、でも食べ物はアツアツでおいしく、そして人情にも厚い、「アツい」国です。今回は私のそんな留学生活についてシェアしたいと思います。

私は今、拓大からの留学仲間の計六名と東呉大学という大学の日本語学科にある「華語班」に在籍しています。授業を担当しているのは日本語学科と東呉大学華語センターの先生で、勿論すべて台湾人の先生です。授業では日本語と中国語半々で進行する先生が多いです(唯一、華語センターの先生だけは中国語オンリーで進行します)。皆さんが知りたいであろう筆記と会話の上達状況について分けて説明します。

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中央が筆者
まず、筆記に関してですが、中国語検定やHSKの文章題の点数は確実に上がると思います。なぜかというと、ここでは台湾人の先生による丁寧な説明で文法を完璧に理解できます。授業外でもSNSで気軽に質問できるし、拓大の留学生についてくれる日本語学科の学生(=チューター)との勉強会などでわからない部分を補えます。特にこの留学ではたくさんの作文を書きます。そしてそれを添削してもらい丁寧に解説をしてももらうことで「中華系の人々が好む文章」を学ぶことができます。最初は自分が書いた文章全部に直しが入りますが、だんだんコツを掴むことができます。私はもともと文章力には自信がありましたが、こちらに来てから「文法は問題ないけれど、日本人が書いた文だってすぐわかる」と言われ、特訓を受けました。その結果みるみるうちに上達し、すらすらと文章を組み立てることができるようになりました。

次に、皆さんが一番気にしている会話力についてです。最初は、出会う台湾人がなにを言っているかおそらく聞き取れません。er化もないし、そして日本で使うリスニング教材等はすべて北京の強烈なそり舌音ですが、台湾にはそり舌音の区別があまりなく、その上ごくまれに逆転現象が起こります。
例:Zhong 北.ヂョン(反り舌) 台.ゾン
  Zong   北.ゾン 台. ヂョン
私は台湾ドラマが好きで、中国語を勉強し始めた過去があるので、音を受け入れるまでは早かったですが、中国語ゼロスタートの人は戸惑うかもしれません。でも、寮では台湾人と共に生活するし、すべての手続きは中国語で行うことになります。たくさん中国語に触れることでだんだん耳が慣れてくるように必ずなるので、できるだけ外に出ていろいろな人と会話するようにしてください。怖がらずに話せば、相手も聞き取る努力をしてくれます。文法や生きた表現を授業内で学び、実際にそれを使う機会もあるので、心配しなくて大丈夫です。私はもともとリスニングには自信がありましたが、自分の言いたいことが伝えられないという弱点がありました。そこでチューターとは中国語で会話するようにし、街に出て多くの人と交流するようにしました。その結果多少荒削りでも自分の言いたいことが表現できるようになったので、自信を持ちました。

生活体験について

留学では現地でしか味わえない経験ができます。例えば旧正月です。中華圏は旧暦に沿って正月を祝います。迪化街(てきかがい)というアメ横のような場所はめでたい言葉が書かれた春聯や、提灯、縁起のよい言葉の発音に似た食べ物が売られ、地元の市場や街中の至る所でもそのような光景を目にすることができます。授業では春聯を書いたり先生が縁起の良い食べ物を持ってきてくれたりしました!

私は春節期間、チューターの家に泊まり、大晦日は父方の実家、お正月は母方の実家に行き、賑やかな一家団欒を楽しみました。そしてそのみなさんから紅包(お年玉)もいただきました。いろんな作法を教えてもらったり、お寺におまいりにいったり、台湾語を教えてもらったり(台湾には台湾語があります。これが少しできると、距離が縮まります!)そして旅行に連れて行ってもらったり…台湾の人はフレンドリーで優しく、私たちを暖かく迎え入れてくれます。私にとってこの期間は忘れがたい思い出になりました。

そして、現在私は台湾の大手旅行会社の東南旅行社でインターンシップをさせていただいています。日本向けの部に配属されましたが、仕事で使う中国語は旅行会社らしく専門的な言葉が多く、日々勉強の毎日です。わからない時はみなさん優しく教えてくれます。そして「慢慢來(ゆっくりでいいよ)」と声をかけてくれます。台湾の人は「慢慢來」という言葉をよく使っています。のんびり、自分のペースで。それが台湾の良いところだなと思います。
台湾留学では勉強ももちろん、文化などに触れることができます。「台湾で一番美しい景色は人である」という言葉がありますが、中国語がなかなかできなくて挫折しかけても、周りの仲間や出会った台湾の人々が助けてくれたおかげで上達ができたのだと思います。私はこの台湾留学に来て本当に良かったなと思います。残り期間はわずかですがしっかりと台湾生活を楽しみたいです!

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(2020年1月)

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