FACULTY OF FOREIGN LANGUAGES
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外国語学部の卒業生

卒業生VOICE

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学科での学びを活かし、マレーシアの大学で日本語授業や日本文化に関するイベントの企画・実施を行っています

JICA海外協力隊 日本語教育隊員
(東京学芸大学 教職大学院 休学中)
国際日本語学科 2024年3月卒業
山岸 友真さん
埼玉県立不動岡高等学校出身
受験生としてさまざまな大学を調べる中で、「日本語」や「日本文化」を外からの視点で学べることに魅力を感じ、当時新設された国際日本語学科への入学を決めました。
入学直前から新型コロナウイルスの感染が拡大し、長期間にわたり大学に通えない状況が続きました。それでも、オンライン授業を通じて、日本語教育や日本語学の基礎を腰を据えて学べたことは、自分にとってとても貴重な時間だったと感じています。

国際日本語学科では、日本語学、日本語教育学、異文化理解、さらには国語教育(教員養成課程)など、日本を取り巻く多様な学びに触れることができます。私自身、「日本語教育」と「国語教育」という二つの視点を同時に学べたことが、現在の進路に大きくつながっていると実感しています。

大学卒業後は、学部での学びを通じて関心を持った「外国人児童生徒教育」の分野に進み、東京学芸大学の教職大学院へ進学しました。大学院では主に学校教育の分野を中心に、新たな世界に触れながら学びを深めています。まだ通い始めて半年ほどですが、国際日本語学科や教職課程で得た学びが、大学院での学びの土台として大いに活かされています。

さらに、大学院を休学し、2024年11月からはJICA海外協力隊として、マレーシアにあるマレーシア日本国際工科院(MJIIT)に派遣されています。MJIITでは、日本語の授業や日本文化に関するイベントの企画・実施などを行っています。初めての海外での長期滞在となりますが、自分自身が「外国人」となる環境の中で、「異文化理解」の視点を活かす機会が多くあります。これは、留学生と日本人が協働して学ぶ国際日本語学科での経験があってこそ対応できていることも少なくありません。

拓殖大学国際日本語学科では、「日本」や「日本語」を中心に、幅広く多様な分野の学びに触れることができます。また、留学生と協働して学ぶことができる点も、この学科ならではの大きな魅力です。普段何気なく接している日本語や日本文化を、「世界」という視点から見つめ直すことで、新たに見えてくるものがたくさんあります。日本が好きな方も、世界に羽ばたきたい方も、ぜひ国際日本語学科での学びに挑戦してみてください。
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ビジネスパートナーである前に「良きアミーゴであること」。
つながりを大切にする中南米カリブ文化に学ぶ日々

ジェイドックス株式会社(中南米エリアマネージャー)
スペイン語学科 2012年3月卒業
西 公輔さん
北海道札幌厚別高等学校出身
私がスペイン語を学びたいと思うようになったきっかけは、中学生の頃にアルゼンチンを訪れたことでした。幼い頃からサッカーを通じてスペインや中南米の文化にとても興味があったので、大学ではスペイン語やスペイン語圏について学びたいと漠然と考えていました。
その後、拓殖大学が充実した留学プログラムを提供していることを知り、スペイン語学科への入学を決意しました。
留学先はメキシコでした。メキシコでの毎日は刺激的で、日に日にこの国に惹かれていきました。一方で、日本で当たり前と思っていたことがまったく通用せず、外国で生活する難しさを痛感することもありました。しかし、その違いを経験することに楽しささえ感じました。この経験が、その後の私の人生に大きな影響を与えたと思います。

現在、私は中南米・カリブ市場を専門とする商社のメキシコ事務所に勤務しており、自動車や自動車部品、建設機械を中南米やカリブ諸国に輸出しています。逆にメキシコからは、テキーラやメスカルという蒸留酒を日本へ輸出しています。
メキシコ国内のみならず中南米やカリブ諸国にも頻繁に出張して、日々これらの国々のお客様と取引をしていますが、彼らとは「ビジネスパートナーである前に“良きアミーゴ(友人)であること”」を心がけています。ビジネスの場においてもアミーゴの関係性を築くことやつながりを大切にする彼らの文化には、日々学ぶべきことが多くあります。

これから大学に入学しようとしている方や在学生の皆さん、毎日が新しい挑戦と学びの連続だと思います。時には不安やストレスを感じることもあるでしょうが、そういった経験は必ずあなた自身の成長につながります。知らない世界に飛び込むことは不安かもしれませんが、自分の夢や目標を信じて一歩一歩前に進んでください。
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可能性の広がった学生生活でした。

株式会社TableCheck
英米語学科 2020年3月卒業
山田 佳奈さん
静岡県立富士見高等学校出身
私は、英語を学ぶことでより広い世界を知ることができるのではないかと考え、英米語学科への進学を決めました。実際に入学してみると、基本的な英文法を英語で学び直すところから始まり、英語の発音や異文化について学ぶ機会がありました。さらに、ゼミではビジネス英語を学び、社会人になっても役立つスキルを幅広く身につけることができたと感じています。
また、学生時代にはオーストラリアへの短期留学と長期留学を経験し、拓殖大学の留学制度が整っていることを実感しました。留学先によって学べる内容は異なりますが、私はビジネス英語を海外で学びたいと考え、オーストラリアを選びました。多様な価値観を持つ人々と共に学ぶ環境は、自信のなかった私に「もっとありのままの自分を出してもよい」と気づかせてくれ、非常に新鮮な経験となりました。

現在は、株式会社TableCheckという日本発のレストランテック企業で働いていますが、28か国・地域から集うスタッフたちとの英語を使った会議や日々のコミュニケーションの場面で、大学時代に培った語学力が活かされていると実感しています。留学を通じて学んだ異文化理解やコミュニケーション力も、グローバルな環境で働くうえでの強みになっています。英語を学ぶことは、単なるスキル習得にとどまらず、視野を広げ、新たな可能性を広げる大きなチャンスになると感じています。
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在学中にメキシコとスペインへ留学。メキシコの日系企業で通訳業務をしながらスキルアップに励む日々です

三菱電機メキシコ(通訳)
スペイン語学科 2014年3月卒業
新井 紀子さん
愛知県立岡崎西高等学校出身
私が拓殖大学外国語学部スペイン語学科を選んだきっかけは、高校生の時にパナマ共和国へ10カ月留学した際、自分のスペイン語レベルに満足できなかったことにあります。だから大学でスペイン語を本気で学ぼうと考えました。
在学中はメキシコとスペインへ留学しました。メキシコの語学学校では多文化に触れあうことができ、他の国の留学生のスペイン語のレベルの高さにも驚かされました。しかし、逆にそれが良い刺激となり、語学力向上のモチベーションに繋がりました。スペインへは日本語講師としての留学でした。日本語を学ぶスペイン人の学生が退屈しないような授業を、毎日試行錯誤していました。私生活では、寮でできた友達とパーティーをしたり、ジムへ行ったり、旅行をしました。スペインの学生は語学にとても堪能で、学位を取得しても、さらに別の学位を取得する学生が多く、勉強熱心さに驚きました。

現在、メキシコの日系企業にて通訳として勤務しています。また、週末にメキシコの大学で産業工学を勉強しており、更なるスペイン語のレベルアップをはかるとともに、工学への知識も深めています。学生時代にスペイン語を学習していなければ、今の自分はなかったと思います。
拓殖大学のスペイン語学科のカリキュラムは様々な興味深い科目が充実しており、かつ先生方はとても教育に熱心でした。留学プログラムも充実しており、スペイン語圏の国をはじめ、他の国への留学も可能なのが魅力的だと思います。
スペイン語を勉強する最大のメリットは、スペイン、ラテンアメリカおよびアメリカ西部の方々などとのコミュニケーションが取れるようになることです。海外での就職を考えている方、スペイン語は強い武器になりますので、是非スペイン語学科で勉強してみて下さい。


卒業生インタビュー