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留学先グルメ・教員編 その3 スコットランド料理

寒い気候を乗り越えるパワーフード

「イギリスで美味しい料理を食べたいのなら、朝食を一日三回食べよ」
「大英帝国の発展はイギリス料理のおかげ(不味すぎて他国の料理に目を向けた)」
イギリス料理の評判は英国人すら自虐に走るほど散々だ。では北隣のスコットランドの料理はどうだろう?
そこで、スコットランドに滞在経験のある山田政通先生に、スコットランド料理についてうかがった。
–––––まずはハギスが有名だと思いますがどうでしたか?
ハギスは食べたね。羊肉を材料に内臓とかも混ぜたものを羊の胃袋に入れて茹でて、それをマッシュポテトなんかと一緒に食べる。
中にはあんなもの食べられないなんて言う人もいるけど僕は結構なんでも食べるタイプだからイケたね。腹持ちが良くて助かるんだ。

–––––味や香り、食感などについて聞かせてください
辛味があったかなあ。いろいろな香辛料が入っていたのでその影響かもしれない。香りはあまり良くないね。内臓とか入っているから。
食感はそうだなあ、ハンバーグみたいな食感だった。個体ではあるんだけどもパサパサしていて、要するにひき肉の塊だったね。

ハギス

–––––ハギスはどんな時に食べましたか?
何か特別なことがあった時だったかな。普通に料理屋さんで食べることもできたけど。
自分がスコットランド人だという自覚を呼び覚ますために食べるような一面もあると思う。そもそもが、そんなに美味しいものじゃないからね(笑) 
日本でいうお雑煮を食べる時に近いかな。1月の末にロバート・バーンズという詩人の記念日があってその日は決まってハギスを食べたりしていた。
(ロバート・バーンズは18世紀のスコットランドの詩人『蛍の光』の原曲の作曲者として知られ、その肖像は英国の切手にも使用されている)

一般的な朝食 左下のスープがポリッジ

一般的な朝食 左下のスープがポリッジ
–––––他に特徴的な料理はありましたか?
あとはブラックプディングっていうのがあったかな。これはまあソーセージみたいなものなんだけど、血生臭さがあって単品では食べづらいと思う。ポテトとかと食べると食べやすいかも。
食べると元気が出る感じがして僕はエネルギー源として喜んで食べていましたけどね。味には独特の酸っぱさがあったなぁ。
–––––スコットランドの料理を総括するとどうですか?
味付けなんかが日本食とは特に違うんじゃないかな。調理の過程で細かく味付けをするんじゃなくて、出された時にその人の好みでケチャップとかソースで味付けをする。
寒い地域でもあるからスープとかがよく出される。ポリッジっていうのがあって、おかゆみたいなスープなんだけどこれが寒い朝にあったかいものが欲しいからよく出るんだよね。味は美味しいというわけではないかな。
僕が思うに、向こうの人は美味しいものを食べるために料理するというよりは、仕事の前に体にガソリンを入れるイメージで食事をするんじゃないかな。

–––––イングランドとの料理の違いは感じましたか?
それほど大きくは感じなかったかな。ただスコットランドの方が魚を食べる習慣があると感じた。マスとか薫製された黒いニシンとかがあったね。
あとスコーンはイングランドではよく見たけどスコットランドではそんなに見なかったな。紅茶はよく飲んでいたんだけどね。
 
残念ながらイギリスの食事は不味いというのは半ば通念化しているだろう。スコットランドも例外ではないのかもしれない。
しかしそこは「積極進取の気概とあらゆる民族から敬慕されるに値する教養と品格を具えた有為な人材の育成」を建学の精神とする我ら拓大生。
山田先生のように臆さずどんな物でも好んで食べる気概が、真の拓大生には求められるのではないか。
(英米語学科3年 堀江 冬到)

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