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留学体験談「留学体験 今昔」

昔の留学② Vuelva usted el ano que viene(来年また来い)

瓜谷望(スペイン語学科教授)
留学先:スペイン・マドリード大学大学院)
留学期間:1983年10月~1985年6月(1年8ヶ月)

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「日本から持ってきた書類に不備があります。これでは受け付けられません。来年、もう一度入学申請に来てください」「はあああああ?」目の前の光景がスローモーション映像のようにゆっくりと崩れていった。
1982年夏、マドリード大学入学事務所。さんざん待たされたあげく、苦労してやっと提出した入学申請書類がそっけなく却下された瞬間である。今から思えば、はじめてスペインが異国であることを思い知らされた瞬間だった。

スペインの大学院入学手続き情報は、当時日本ではほとんど入手不可能だった。そもそも、スペインで博士課程に入学しようとする日本人などほとんどいない時代である。制度や手続きも毎年のように変化していた。日本では誰に聞いてもわからない。現地に手紙で問い合わせても、ちっとも音沙汰がない。さんざん待たされたあげく、戻ってきた返事は、要領を得ない不親切な情報ばかり。まだ、電子メールが存在しない時代である。らちがあかないので、詳細は現地で尋ねることにして、スペインに向けて出発した。
スペインに着くなり、情報入手を試みた。しかし、夏休みで入学事務所は閉鎖中。この期間は教育機関だけでなく、多くの企業や商店も長期夏期休暇に入ってしまう。国中のほとんどの業務がストップしてしまうのだ。ようやく長いスペインの夏休みが終わり、事務所に電話したが誰も出ない。或いは延々と話し中。結局電話ではらちがあかないので、事務所に出向いてみると、今度はどの窓口も長蛇の列。しかも、どの窓口に並べばいいのか分からない。提示物を見ても自分の窓口がどこかわからない。
おいおい!なんで窓口に担当業務内容を詳しく書いとかないの??(-“-)
しかたなく、一番短そうな列に並んだ。しかし、列はほとんど動かない。待つこと30分、やっと自分の番に。すると、そっけなく「ここではありません。3番窓口に行ってください」また、並びなおし。今度の列はもっと長く40分待ち。じっとがまんして、やっと窓口にたどりつき書類を渡されると、「これに必要事項を書き込んだら、3番窓口に持ってきてください」
なんで目立つ場所に用紙を置いとかないの?記入して3番窓口に出してくださいって書いといてくれればいいのに( `―´)ノ
やっと記入して戻ると、窓口の列はもっと長くなっていた。こんなことを何度も繰り返されたあげく、ついに申請書類を提出できたと思ったら、「残念ですが来年もう一度申請に来てください」目が点になった。(-.-)

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スペイン料理

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中央広場のカフェテラス
*あくまで個人の体験、感想です(文責・編集:外国語学部PR委員会)

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