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2014年07月07日中国語学科

心のキャッチボール - 台湾への愛を込めて 東呉大学 留学体験記

伊藤明日香さん(中国語学科3年・明星学園高等学校出身)

時間を共にした仲間達

私は台湾滞在中、東呉大学の外国語学部の野球チームに参加していました。台湾の大学では、学科や学部にそれぞれ野球チームを持っているほど、とても野球が盛んです。私は男子生徒に混ざって、選手として一緒に野球を楽しみました。

私は彼らと多くの時間を共有することより、たくさんのことを学びました。
中国語だけでなく、台湾語や現地の習慣など、学校では学べない事は、彼らがすべて教えてくれました。

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例えば、台湾ではみんなで食事に行った際、最後のお会計の時に、誰が支払うのかでかなりもめます。「今日は自分が出す」と言って、お互いに譲らないのです。中華系の方々は面子をとても気にするので、このようなことが起こるのだと聞きました。日本人も理解できるとは思いますが、伝票がくしゃくしゃになるまで取り合ったりはしないでしょう。

実際のところ、学生同士ならば、基本的には割り勘で行われますが、先生が同席して忘年会などした際は、先生が「すべて出そう」と言い出し、学生みんなで先生の財布をかばんに押し込めたりした記憶があります。私はその光景を楽しんでいましたが、学生たちは結構必死に阻止していたようです。

もちろん本当にご馳走してくださることもあります。こうして、少しだけですが、彼らと一緒にいることで、社会勉強にもなりました。毎日のすべてが私の中国語能力を格段にアップさせました。

台湾語の歌に涙が出る

留学中盤のある日、野球部の友達が、台湾では誰もが知る台湾語の歌を教えてくれました。私は歌詞の意味など何一つ分からないのに、何故かとても感動し、自然に涙が出たのです。実はその曲は、老夫婦の愛をうたった曲なのですが、どこか懐かしく、暖かく、私の心にしみたのです。今思えば、彼らにとっての私は、それまで野球好きの日本人だけであったのが、一人の「仲間」に変わったように感じました。私は台湾の歌を聴き感動し、台湾への理解が深まり、また涙した姿は、彼らの私に対する理解や認識を変えたのだと思います。

その国(民族)にはその国(民族)にしかない感情・感覚があり、それに気づいたとき、新たな世界に出会います。中国語や英語、スペイン語など共通語だけでなく、その土地独特の言葉や発音を学ぶこともとても大切だと思いました。きっと自分にはない新たな「何か」を学べることでしょう。

 

台湾を愛する日本人になる

冬休みを使って、友達を訪ねるために、全行程一週間の台湾南部旅行に出かけました。私はこの旅を機に、自分は台湾が本当に好きだと再確認しました。同時に、台湾の民族や文化について、台湾と日本について、もっと多くのことを知りたいと思うようになりました。(今はゼミで台湾の先住民について研究しています。)私は愛する台湾と日本の心をつなげる役割を、一生かけてできたらいいなと思っています。そのために、これからもどんなことにも積極的に取り組み、学び続けたいと思います。(英米語学科3年塩崎ゼミ監修)

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