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2014年07月03日スペイン語学科

【卒業後の進路】 スペイン語力を活かして南米でJICAの国際協力支援活動

海外で活躍した・している卒業生


2006年卒業 布田 雄哉さん

大学卒業後、スペイン語圏で働きたい。なんでもいいからスペイン語を活かして何かがしたい。でもいったい自分はスペイン語を活かして何がしたいのだろう。そしていったい何ができるのだろう。大学4年生の就職活動の時期に私が考えていたことです。
 

スペイン語に興味を持ったのは高校生の頃、メキシコに行ったのがきっかけです。そこでなんとなく覚えたスペイン語を極めたい、将来は外国で仕事もしたい、という思いを胸に、拓殖大学に入学を決めました。在学中は長期留学制度を利用しスペインにも留学させてもらい、以前にも増して将来は海外で!と強く思うようになりました。学生生活も終え、いざ就職。スペイン語とは全く関係のない業界に就職していました。結局自分が何をしたいのか、何ができるのかを明確にすることができなかったというわけです。

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そんな時私を再度スペイン語の道へ引き戻すきっかけとなったのが、JICAボランティア青年海外協力隊への応募、そして南米エクアドルへの派遣でした。青年海外協力隊とはODAの一つで日本国政府が行う、国民参加型の開発途上国支援事業です。途上国への支援というと「お金、物」という言葉が頭に浮かぶかもしれませんが、ここで言う支援というのは「技術協力」というものです。我々が持つ知識、技術、経験を、途上国の発展のために活かし、伝える活動で、その活動分野も農林水産、保健医療、教育、スポーツなど幅広くあります。私は高校卒業までの水泳選手として競技経験、また指導経験があったことから、水泳分野でエクアドルのマンタという地域に派遣され、その地域の水泳初級者と選手への水泳指導、現地で一緒に働く現地人コーチへの技術指導の伝授などをメインに2年間活動しました。外国での長期滞在経験はあったものの、働くことは人生で初めてで、語学留学や交換留学とはわけが違うと実感しました。一緒に働く上でなによりも重要なのは信頼関係。赴任当初は言葉、習慣、文化の壁はもちろん、自分の経験、技術力不足などから現地人コーチとうまくいかず苦労したことを思い出します。しかしながら、活動していく中で、自分の常識にとらわれることはく、相手(国)を尊重しながら活動することにより、信頼関係が生まれ、築けていくものだということを肌で感じました。そして、その信頼関係の中、こんな私を頼ってくれる人たちがいて、その人たちのために何か役に立ちたいと思い活動することが、こんなにもやりがいがあり、また自分自身を成長させるものなのだということも実感しました。
 

青年海外協力隊は原則2年間の派遣なので、現在は帰国し、これまでの経験を活かして国際協力関係の仕事をしています。来月からはJICAの仕事でパラグアイに赴任し、青年海外協力隊を始め、現地で活動するJICAボランティアの人達のサポートやパラグアイにおいての支援に関する要望調査等の業務に携わることになります。8年前、大学卒業を前にして思っていたこと。スペイン語を生かして何がやりたいのか。何が出来るのか。ここに来てようやく明確になり、自分の道が見えてきたように思います。
 

拓殖大学で基礎からスペイン語を学べたおかげで今の自分があり、海外で働くということが実現できています。ここに至るまでは少し時間がかかりましたが、これまでの経験はすべて必然だったと今は思います。学生の皆さんにおいては、卒業後は本当に様々な経験をし、時には挫折を味わうこともあるかもしれません。ただ、その時自分が置かれている状況というのは、必ずしも無駄な時間ではないということは確かです。自分の将来を常に描いていれば、必ずそれらの経験は将来に繋がっていくものだと私は思います。

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