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2013年09月14日スペイン語学科

ヨーロッパの多様な価値観を学んだスペイン留学

スペイン語学科3年 大作由香里さん

“Un corto de cafe con leche muy caliente, por favor!”(ほんの少しのエスプレッソにミルクをたっぷり入れてください。とても熱いのでお願いします。)
 

いつのまにか、バーやカフェでそう叫ぶことが日常となっていた。朝、目覚めの一杯のコーヒーはあまり強くする必要がなく、それでいてとても熱くなくてはならない。そのためのフレーズが、これである。

2012年大学2年生の夏、スペイン語(カスティーリャ)を学ぶために、サハラ砂漠からの熱風が届く、スペインはカスティーリャ・ラ・マンチャの地を踏んだ。“知識を欲するものはサラマンカへ行け”とまでいわしめたこの場所には、意欲のある学生が世界中から集まってくる。

サラマンカ大学インターナショナルコースのクラスメートの主な出身国は、アメリカ、カナダ、韓国、台湾、日本、フランスで、すでに母国で何年もスペイン語を勉強してきた生徒たちばかりだ。
 

授業はとても早いスピードで進行するから、質問があれば躊躇はしていられない。経験豊かな先生方にも恵まれ、渡西から2ヶ月後には上級のavanzadoクラスに進んだ。

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しかし、まだまだリスニングには困難がつきまとう。そこで、体を動かしながらもスペイン語を覚えようと思い立ち、見つけたダンス教室でセビージャーナというフラメンコを習い始めた。
 

フラメンコの迫力あるリズムを通してジプシーたちの苦悩が真に迫ってくると、まるでスペインの文化と歴史に触れたような感覚に陥った。このダンス教室を通じて、様々な国から来ている社会人とも交流が持てるようになり、よくお互いの出身国や仕事のことについて話し合った。
 

とりわけ、スペインに対するヨーロッパ人の視点には興味深いものがあったが、スペイン経済に言及するとなると、時事スペイン語のボキャブラリー不足を痛感させられた。
 

サラマンカには知日家も多く、こちらが日本人学生であることがわかると、日本語で話しかけてくる人も多い。また、自分からスペイン語で話しかけても、豊富な話題で返してくれる。
 

路上封鎖を伴う大規模なデモがあった際には、道すがら居合わせた人に何事かと問うと、スペインの社会保障問題について私見を織り交せながら説明してくれた。
 

これを機に、ホームステイ先でも社会保険制度を話題に取り上げてみると、被保険者はスペインの公的医療保険をEU加盟国でも使えると聞かされ、欧州の医療システムに関心を抱いた。このように、ヨーロッパの事情やヨーロッパ人の視点と感性に触れられることも、スペイン留学の醍醐味のひとつである。

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