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2012年06月18日スペイン語学科

【卒業後の進路】 ブラジル人サッカー選手の専属通訳として働く

卒業生からの近況報告

2008年卒業 前田知洋さん

 

2008年に拓殖大学外国語学部スペイン語学科を卒業した前田知洋さんから近況報告が届きました。

卒業後、スペイン語教師、少年サッカーコーチ、スペイン語通訳など多彩なキャリアを積んできた前田知洋さんですが、今年からはアビスパ福岡で通訳として働きはじめたそうです。
 

しかし、今度の仕事は、なんとポルトガル語通訳なのだそうです。ちなみに、前田知洋さんは拓大時代、専攻語学はスペイン語でしたが、第二外国語でポルトガル語を学び、ブラジル留学の経験もあったのです。

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ブラジル人選手と

「今度、ポルトガル語を教えてくれませんか」

縁あって福岡に住んでいた僕に、偶然にも通訳の仕事のチャンスが舞い込んできました。

「アビスパ福岡がブラジル人選手の通訳を探しています」
 

僕は、このオファーをいただいた時、信じられない気持ちで一杯でした。サッカープロチームでの通訳という、僕の夢が手に届くところまで来ていたからです。
 

話しは、直ぐにまとまりました。強化部長と面接をした数日後からチームへ合流しました。  そのブラジル人選手は、日本に来てからの一ヶ月間、コミュニケーションの部分で非常に苦労していました。練習では、周りの選手たちの動きを見れば、なんとなくプレーすることはできますが、戦術に関するミーティングをはじめ、細かい部分は理解できていませんでした。
 

僕と初めて会った時は、本当に嬉しそうで、「これからは、何も問題はないよ」と言ってくれました。「彼の、あんなに嬉しそうな顔を見たのは初めてだよ」多くの選手たちが、そう言ってくれました。
 

僕の仕事は、彼がチームの方針に溶け込めるように、そして、生活の部分では、できるだけ日本の習慣に馴染めるようにサポートすることです。  グラウンドの上では、常に彼の近くにいるようにして、監督やコーチからの指示をポルトガル語で伝え続けます。練習が終われば、必要に応じて、彼の要求に答えられるよう手助けをします。
 

しかし、常に彼と一緒にいるわけではありません。そこの距離感は、僕がサッカーをプレーし、指導してきた経験で雰囲気を読み取ります。  この仕事を始めて分かったことがあります。  話さないことが通訳の仕事、全てを訳す必要はないのです。
 

僕は、現在、充実感に満ちた生活を送っています。これまで勉強してきたサッカーと語学という2つの宝物が、今、1つに繋がったからです。しかし、1つの夢が叶えば、そこで終わりではありません。その理想とするステージの中でも、多くの壁が次から次へと立ちはだかるからです。しかし、その壁を日々、クリアーしていくことによって、自分自身を磨き続けることができるのです。  プロとしての自覚を持ち続ける必要性を毎日強く感じています。
 

僕が拓殖大学スペイン語学科で学んだ多くのことは今の自分の核を作っています。いつか、必ず、チャンスはやってくると、自分を信じて勉強に励みましが、努力が報われつつあるのを感じます。そして、そこには多くの人たちの助けがありました。先生、友人、家族・・・  僕は、全ての人たちに感謝を捧げたいです気持ちでいっぱいです。
 

今、何人かの日本人選手たちが、僕にスペイン語やポルトガル語を教えてほしいと言ってくれます。そして、ブラジル人選手には、日本語を教えています。
 

僕は、それだけで、日本とスペイン、ブラジルの架け橋になれていることを幸せに感じているのです。

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